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カテゴリ:教育について
音読のほめ言葉 音読は、「大きな声で読めばいい」わけではない。私は、ただがなり立てる様な音読が嫌いだ。しかし、芯のないへなへなした声で音読させるのもいやだ。へんなイントネーションをつけて、一年生とか二年生が読んでいるクラスがあるが、聞いているのが耐えられない。語尾だけ強調する児童がたくさんいるクラスもある。 私は、いきなり子供に勝手に教科書を読ませることはしない。4月5月6月くらいは、教師の読んだ通りに読ませる。そして、発声練習にも力を入れる。はきはきした声を作る為だ。発声練習を行いながら、教科書もその発声練習の声で読ませる。私の範読を必ず聴かせる。一番最初の時間は、文節ごとに読む練習。次は、読点(、)ごとに。それができたら、今度は句点(。)ごとに。それができたら、段落ごとに。というふうに進んでいく。低学年は、はやく読むことをよろこぶが、最初のうちは、少しずつというのが私のこだわりである。そのためには、私が十分に読む練習をしておかないと、話にならない。 芸能人の中には、とても聞き苦しい発声をする人間がうじゃうじゃいる。のど声のため、声が通らないでしかもかすれている。そんな声になったのは、声の出し方を小さい時から間違えてきたからなのだ。 声を出すときに、気持ちが良くて声をだすのが楽しくなる声。そんな声作りを目指したい。 人は、勝手なおしゃべりならいつまででも平気でする。特に、自分の周りの人たちがおしゃべりしていれば、声を出すことに躊躇することは少ない。ところが、「1人で,本を読んで下さい」というと、とたんに声が小さくなる。すぐ近くの子とは、とても大きな声を出しておしゃべりしているのに。「歌を1人で歌って下さい」というのと、ほぼ同一の感じで声が出せない。歌を1人でたくさんの人の前で歌うというのは、かなりの度胸がいる。しかし、一度その魅力にとりつかれるとやめられなくなるのである。 私は、「1人で読んでくれる人いませんか」と必ず尋ねる。それでもなお、「はい」と元気よく手を挙げる児童については、読んでもらうことにしている。そういう児童に対してのほめ言葉である。順番に当てることもあるが、二学期になってからにしている。 ・1人でみんなの前で教科書を読めてえらいぞ。それだけで、りっぱだよ。 ・みんなの前で、しっかりした声が出せましたね。 ・天才です。なんて、上手なんだ。特に、○○のところがうまかったよ。 ・先生よりはるかに上手。 ・主人公になりきってましたね。 ・登場人物の区別がはっきりしてましたね。 ・言葉ひとつひとつがとてもはっきりしていましたよ。 ・間がとてもいいです。 ・読む速さを変えることができてましたね。 ・アナウンサーみたいに上手だ。 ・りんとしたりっぱな声です。 ・学校のみんなの前で、読んでみませんか。すばらしい。 ・体全体から声が出ていました。 ・堂々とした態度で読めましたね。 私は、低学年のうちに、声の出し方の訓練をしておかなければいけないと思っている。高学年になってからだと、なかなか声を出してくれないのである。ソリストになったつもりで歌を歌う快感みたいなものに近いもの、1人でみんなの前で本を音読することの快感というものをクラスのみんなが持てたらどんなにいいだろうと思っている。 クラスを半分に分けて、どちらがじょうずだったかの評価をすることもある。列ごとに読ませる事もある。 私は、来年度は、一年間を通して、声を鍛えさせようと思っている。これまでは、一学期に集中的に訓練してきたが、二学期からは、ほとんどその訓練をやめていたのだ。毎時間、声を出す訓練をしよう。そう、今、心の中で思い続けている。そして、1人でも、堂々と音読できる子供たちに育て上げたいと思っている。 国語の音読専科というのがあればいいのになと心の底から思っている。算数のTTがあって、国語の音読専科がないなんて、何かおかしな感じを受ける。私は、国語の音読専科にしてくれるように校長に申し出ようかと考えている。 ありがとうございました。 2008.9.11 午前4時55分 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年09月18日 19時47分08秒
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