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前回の日記が初雪ネタ、 やがて立春も過ぎていつのまにか日差しはすっかり春めいてまいりました。 昨年の秋より続いているひきこもり親子生活がすっかり板についたところですが、 さすがにこういう暮らしをずっと続けているわけにはお天道様も許すまじ、 ついに息子が保育園に再デビューする日が見えてまいりました。 4月。 今年度の待機では結局空きが出ずに入園することは叶いませんでしたが、 新年度の枠にどうにかもぐりこむことができました。 やれやれ! ということであと1カ月余りを残すこととなった専業主婦と家事手伝い幼児、 最近はお買いものとお散歩、そして近所に住むじぃちゃんばぁちゃん宅への訪問というのが日課であります。 で、このじぃちゃん宅にはT丸という犬がおりまして、今日はそのお話を少し。 このT丸、御年10歳の初老犬。 血統書はないものの、どこから見ても山梨原産、甲斐犬の血筋をひいております。 思えば10年前、私が東京のある動物病院から、まだ生後数カ月のまるで小熊のような黒い子犬を抱いて実家に連れてかえって以来、 T丸はその後タイに渡った私の留守を埋めるかのごとく、老親の生きがいとなって我が家を守ってくれています。 「どうも、おいらがT丸です。」 我が家にたまのすけという猫長男がいることは皆様ご存知かと思いますが、 このT丸は我が両親のまぎれもなき長男、つまり私の犬弟であります。 ペットを我が子と等しく可愛がるという性分はどうもこの両親から引き継いでいたものらしく、 うちの老両親、特に父親のほうなどはこのT丸を我が子同然、 いや、ある意味我が子(=私)以上に可愛がっておりまして、 毎朝毎夕、一日2回の散歩、ブラッシング、食事、おやつ、etc、 雨の日も風の日も台風の日も、はたまた自分が少々体調が悪い日であろうと 決して欠かしたことはありません。 10年以上も前に定年退職したこの父、定年後はまさにこの愛犬T丸のために人生を捧げていると言っても過言ではないほど。。。 母曰く、「私よりT丸のほうが大切みたい」 ・・・うーん、母が拗ねたセリフのひとつも言いたくなるのもわかるけど・・・ 配偶者よりペットのほうが可愛いというのは、 旦那より明らかにたまのすけのほうに強い愛情を感じている私も同じ! えへへへへ。 さて、このT丸、うちの人息子にとってはまぁ叔父にあたるわけなんですが、 このふたり(ひとりと一匹)の関係がなかなか微妙。 よくしつけられた最近のゴールデンレトリバーなんかと違い、 この日本犬T丸は基本的に子どもが嫌い。 散歩の途中で下校時の小学生がわーっと走っているのなんかに出くわすと、 ウォン!とドスの効いた声で脅かしたりするけっこうイヤな奴です。 だから当然、四六時中ぴょんぴょこ飛び跳ねている我が家の3歳児なんて 奴にしてみれば超ウザいガキ、 息子のほうはこの熊のような風貌のでかい犬にちょっとビビりながらも じじばばや私にうながされるまま。、 「T丸、T丸、よしよし」 なんておっかなびっくり撫でてみようとするのだけれど、 T丸のほうはちいさな瞳をギョロッと向けて あんだ?おまえ?? ってな完全にバカに仕切った態度。 犬といえども10歳ともなればかなり老練の境地、 人間の3歳児なんかとはアホらしくって遊んでられません、ってな感じなんでしょうか。 それとも、"ボクの大好きなパパ(=じじ)をとっちゃうちょっと小憎らしい奴"とか思ってるのかな。 犬の10歳、おっさんなのかガキなのか。 で、先日の節分の日。 じぃじが孫よろこばせたさに鬼の仮面をかぶってウォー、ウォー! 孫がその鬼の仮面をかぶったじぃじにキャー!キャー! 鬼は外~福はうち~と 思いっきり豆をぶつけていたら・・・・・ ウォウ、ウォワン!ウワン!!! 出たっ!古武士T丸! すわ、これはご主人さま(=じぃじ)の一大事!!と ものすごい勢いで庭から座敷に馳せ参じ、 鬼の仮面かぶったじぃじと豆の枡を手にした孫の間に割って入った! 自分のご主人であるじいさんを孫の節分豆攻撃から守るべく、 息子を威嚇し、決してじいさんの前からどこうとしないT丸! 今にもおしっこちびりそうな息子は横にいた私にとっさに抱えあげられ、 一大事には至りませんでしたが・・・ いやー、おっかねぇ犬だわ! よそのお子さんなんか絶対一緒に遊ばせられませんね。 しかし、そんなT丸を見てうちの母は一言。 「いや~、T丸、なんて忠義者なのかしら。 パパに何かあったら絶対助けてくれるわね!かわいいわね~」 ん・・・まぁ飼い主からしたらそうなんだろうが・・・ ・・・それでいいのか? でもまぁ、たしかにT丸、良くも悪くも今時めずらしい二君に仕えぬ忠義者、 実家に強盗なんか入ったら絶対に身を挺して両親を守ってくれるでしょうね。 息子にとってはちょっぴりコワい睨みのきいた存在だけど、 それはそれでかなり頼りになるお侍さんなのでした。 「父上と母上は拙者がお守り申すに候」byT丸 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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