産土さま 鎮守さま 氏神さま
産土神社 鎮守神社 氏神神社さて、この三つの神社の区別・違いを御分りでしょうか?実のところ私も最近までごっちゃ(混同=分からない)になっていました。神社神道では、信者の総称として「氏子」を用い氏子は氏子区域内に住む者を指し、区域外の信者を「崇敬者」と呼んで区別しています。この場合、崇敬者は自分の氏神様を祭りつつ、崇敬神社をも祭ることになります。◎古代の人達は、氏神ごとに集まって住み氏族を守る共通の神を祀っていました。この神がやがて氏を守護する氏神と認識されるようになったようです。そして、氏族の成員を氏人(氏子)と称し、その指導者(氏上)が中心となり結束氏神の祭りに臨み、神社とそれを支える氏神・氏子の関係が生まれたようです。 江戸時代頃になると、交通網の発展に伴い人の移動が盛んになってきて、氏子のひとりが別の氏神を祀る土地へ行き、別の氏神を祀っていた氏子が入ってくる。こうした流れとともに、いままでの氏子の体制は崩壊していき、氏神は地域を守る神である鎮守神・産土神へと性格を変えていったと考えられます。 故郷を出て土地を移っていったものが、故郷の祭りに参加できず、神のご加護を受けられないと困るので、血縁に関係なく地域の居住者を氏子として、神社を支えることになっていって、こうして氏子制度は今に受け継がれてきたようです。 とはいえ、現在も地域の神社は地域の氏子に支えられているものの、氏子と氏神の関係が希薄になっているのが現状。氏子であることを強く自覚している人がいる一方で、神社側から一方的に規定(人が定めたエリア=この地域の氏神は○○神社)されている人が多い状態。さて、ここで私の過去の拙い経験を・・・私が最初に産土神社を知った(名称)のは確か小学校3~4年生の頃だと記憶しています。当時はなにかと、今でいうスピリチュアル(spiritual)的な事に興味旺盛で、神とは?仏とは?真理とは?というかんじで神社・仏閣を闇雲に廻ったり、それに関しての書物を読み漁ったりして、少々変わった子供でした。そんなあるとき著者の名前は忘れましたがある神道系の本に、産土神のことについて書かれているのを見つけました。たった2~3行位の簡単な説明書きだったと思いますが、なぜか心に止まり今に至ってますただ、当時はそれを聞く相手もなく子供だけに調べる術もないし、いつしか心の奥に仕舞われていきました。 次に出会えたのが氏神様です。私が高校1年生になりたての頃だったと思います。この頃は、どちらかというと神道系というよりお寺系の方に傾倒し、もっぱら密教にハマッていました。今より情報もなく、独学では壁にブチ当たり、宗教団体を回ったりして、お陰で(理由は別)毎夜という具合に霊現象に悩まされたり(この話はまたいずれ)ある種荒んだ状態だったかもしれません。そんなある日、書店で後の師匠となる方の(密教系の僧侶)本に出会い、会いに行くのですが(この話も後ほど)このお坊さんが、一種、変わった方で、俗にいう霊能者(心霊治療もできる)で幼少の頃から色々視える方でした。その為、いろんな方が助けを求め宗派を問わず来られるのですが、霊の事や信仰の相談になると、必ず云われるのが氏神さまの事!!! 氏神様に挨拶(感謝)されていますか? 自分の住んでいる土地の神様を疎かにしていませんか? そのような者が、他のどんな大きな神社・仏閣にお参りしても願いは聞いてくれない!助けていただけない! と決まって仰る・・・普段、何々を祭れとか、お経を上げろとか云わない、自分のトコの宗派さえ勧めないない方なのに・・・氏神様って? 何? このとき、心に仕舞っていた 産土さまのことが思い出されました。ただ、今にして思えば この後の師匠さんからしてみれば 氏神さま=産土さま=鎮守さま だったように思えます。また、お寺であることからか、それをこだわる者もなく それについて、それ以上の追求もありませんでした。山田氏(山田雅晴氏)の出会い <パート2に続く>最新・最強の開運法を集大成!山田雅晴著|たま出版|本体価格:1,500円(税込:1,575円)