ふと思い立って、解体中(もうほとんど終わったのかな?)の藤井寺球場のことが気になりまして。5月の連休に横を通った時には跡形もなく、電車に乗りながらレフトスタンド横のセブンイレブンまで見渡せました。
ネットの何処かに解体中の球場を記録した写真がないかと探してみますと、あるわあるわ。自分で撮ったものじゃないのでここに載せるわけにはいきませんが、どれも見ていて切なくなる写真ばかりです。倒れた照明塔(電球を外したあとに引き倒したそうです。周辺が住宅街なのに…)とか、巻き取られた人工芝とか、重機が出入りするグランドとか。
元の主がまだ何処かで健在で、新しい舞台で活躍しているのなら、それほどの悲壮感もないでしょう。その主が跡形もなく消え去って(名前だけは残っているみたいですが)しまった今、あのチームが確かに存在していたという証が消えてしまったような気がします。残るは、近鉄阿部野橋駅東口改札前の床にあるレリーフ(右の写真)ぐらいですか。
解体の記録写真を載せておられる方のブログには、前向きな言葉が2つありました。一つは、「藤井寺は“野球場”の姿のままで解体される」。競輪場や駐車場として使い回されることなく、役目を全うすることができたということでしょう。もう一つは、跡地を買収した四天王寺学園の理事長が近鉄ファンで、一般人が見られるような何らかのモニュメントを作りたいと近鉄側に申し入れているということ。なんばパークスのようなものまではいかなくても、“猛牛達が確かにここにいた”とわかるものができればいいですな。