その③ ~病理検査の結果~病名は、「卵巣未熟奇形腫」というものでした。卵巣腫瘍には、種類がいろいろと有りますが、 その中でも「奇形腫」と呼ばれているものがあります。 奇形腫は、2種類に分類されます。 腫瘍の中に髪の毛や歯が含まれているもの、これを 「成熟奇形腫」というそうです。奇形腫の多くが、この 成熟奇形腫で、この腫瘍は良性のため、手術をしてとってしまえば 問題はないそうです。 一方、私にあった奇形腫は、腫瘍の中に神経系の組織が含まれる 「未熟奇形腫」というものでした。 未熟奇形腫は、境界悪性といわれ、悪性(つまり癌)腫瘍ではない けれど、良性腫瘍でもないというやっかいなものです。 境界悪性の腫瘍には、悪性度にランク付けがされています。 最も悪性度の高いものがgrade3・次に悪性度の高いものがgrade2・ そして一番悪性度の低いものがgrade1となっています。 私の腫瘍は、grade1と呼ばれる、悪性度が最も低いものでした。 主治医から私や家族に向けて説明があったのですが、 当時のことは覚えていません。後に家族から聞いたり、 退院前に主治医からもう一度説明を受けるまで、実は自分の 病気がどういうものなのかということがよくわかっていなかった というのか正直なところなのですが。。。 境界悪性の腫瘍は、100%悪性と言うわけではないので、 抗ガン剤治療をせず、経過観察をする場合もあるようです。 私の場合、抗ガン剤を使用すると、再発率が非常に低くなる (プラチナ製剤の抗ガン剤がよく効くそうです)種類だったということと、 手術前に腫瘍が破裂してしまっていたため、再発の可能性を できるだけ潰しておきたいという理由から、抗ガン剤を投与して 治療をしましょうということになりました。 手術をしてから、約1ヶ月後、厳しい厳しい 抗ガン剤治療が始まりました。 |