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カテゴリ:あ行の作家さん
12月25日(火)
「探偵は、暁に走る」 東直己著 探偵、暁に走る うほ~ススキノ探偵シリーズの最新作だ。 なんと「俺」も50歳。うーん、ここ2年ほどで一気に読み 進めているのでその変化にはおどろかされるねぇ。 とひとしきり感慨に耽った後は一気に読み進めちまい ましたよ。 今回、「俺」は札幌では有名なイラストレーターとひょんな ことから知り合いになる。 彼との出会いは何と電車内でマナー違反の若者にいきなり 因縁をつけぶっ叩くと言う物。もうどひゃーな男なんだけど これがもういいキャラなのよ。 「電車内で恥ずかしい振る舞いをしてそれを恥とも思わないのは 田舎者だからだ。」なーんて言う妙に心に触れることを言ったりす る。このオヤジ滅茶苦茶言っていると思いつつ、それに妙に納得 したりするんだよね。 まあ言うなれば「俺」も完璧にオヤジの世界に入っているわけで あって、そのオヤジからの視点で今の世の中を見ると、それはそ れは酷いものだと思う。でもその酷さを酷さとして変わらないところ が彼の魅力。ただ変わる部分は妙に変わっているんだよね。 だって「俺」がインターネットで情報収集したり、PCを使いこなしている なんて昔から考えると驚き。ただ相変わらず携帯電話は使っていない のだけれど。 さて話の方だけどその友人が殺されて、その犯人探しを進めるうちに って言う展開。当然いつもの松尾や高田、桐原、相田なんかが出てきて 話を彩る。オイラとしては高田の活躍が少なかったのが寂しかったかなぁ。 後は、「俺」シリーズの最大の弱点である女性キャラが登場。それも 今後の楽しみだね。 榊原シリーズや畝原シリーズと思われるエピソードや関わりあいなん かがあって東ワールド全快。あっという間に読了でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.12.25 22:45:42
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