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カテゴリ:さ行の作家さん
1月31日(木)
「月神の浅き夢」 柴田よしき著 ふうどうやらRIKOシリーズもこれで一区切りらしい。 何と言うかすざまじい面白さだった。 あえてかっこ悪い言い方をしちゃう。 「女版新宿鮫」とでも言えるだろう。 即ち、主人公の格好よさ。脇を固める脇役のすばらしさ。 そして連続物としてのグレードの高さ。 どれをとっても新宿鮫に匹敵するくらいの小説でねえ? 事件はまたまたえぐいところから始まる。若くてハンサムな警察官 のみ殺されて木につるされると言った残忍な事件が続く。 被害者は手足は勿論性器(イヤン)までも切られた状態で殺されている。 警察の面子にかけても犯人を捕まえないといけない状況の中、 RIKOもその捜査本部によばれる。 事件を調査していくうちに過去のある事件とのつながりや、あるアイドル 歌手とのつながりなんかが出てくる。こうなるともう大変(笑)読むのを 止めるのが辛くて辛くてあっと言う間に全部読んでしまっている自分が いると言うものさ。 母として妻として刑事として悩みながらも進み続けるRIKO。凄く 人間くさい葛藤に苛まれるのだよね。そこに読者はリアリティと 感情移入しちゃうのだよね。 これから彼女はどうなっていくんだろう? これから彼女はどこに向かうんだろう? そんなことを考えながらの読了でした。 何度も言って申し訳ないけど柴田よしきさんは稀代のエンターテイナー にしてストーリーテラーである。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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