19番の独り言

2月1日(金)

「スローグッドバイ」　石田衣良著


スローグッドバイ

いやいやなんとも心に染み入る恋愛小説達だなぁ。
なんともほんわかした気持ちになりました。
石平さん、もとい石田衣良さんの懐の深さを思い
しったような。

SEXがかなり重要なテーマになっている短編が多かった。

ひと夏の猿のような交わりだったり、コールガールとの恋愛
だったり、出会って行き成り彼女の家に行ってしまう展開
だったり。ありえねーと思いつつ、あるかもと思っている
自分がいる(笑)

でもそんなテーマながら爽やかな感じは消えることがない。
それでいて一昔前のトレンディドラマのような現実感に乏しい
って言う訳でもないんだよね。

勿論、全然異なったテーマの短編も面白い。

短編はシンプルな方が良い。小説から余分なものを削って
削って恋愛と言うピュアな部分だけを残したらこういう形にな
るんではないかな？

予断だけれど予備校時代に物凄く影響を受けた代ゼミの
西谷先生は「ピュアに憧れることが大事」なんて言っていたな。
西谷先生の言葉は深かったなぁ。今でも元気で代ゼミでやって
いるみたいだから会いたいなぁ。

すごく幸せな気分になれる短編小説でした。