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カテゴリ:あ行の作家さん
2009年8月27日(木)
『任天堂 “驚き”を生む方程式』 井上 理著 任天堂“驚き”を生む方程式 ちわ。Kentです。 この本を読むのは非常に楽しみにしていました。 なぜならばゲームウォッチにはまり、ファミコンと少年ジ ャンプで育ち、ドラクエやFFといったシリーズを始めから リアルタイムでプレイしてきた我々の世代。 一体いくら任天堂さんにつぎ込んだものか(苦笑) ただ、プレイステーションに惨敗を喫していたのも事実。 そこからどう這い上がり、現在の隆盛を築いたのか? それはもう興味津々な訳です。 読書の目的:任天堂の強さの秘訣を学ぶ 読書の目標:任天堂の強さに至る思考方法を学ぶ 目標T\:2.0T\ → 実際にかかったT\:2.2T\ ※T\とはTIME×YENの略であり1T\は1時間である。 目次: プロローグ 「100年に1度」に揺らがず 第1章 ゲーム旋風と危機感 第2章 DSとWii誕生秘話 第3章 岩田と宮本、禁欲の経営 第4章 笑顔創造企業の哲学 第5章 ゲーム&ウオッチに宿る原点 感想: スゲー本だ!! いやはや面白かった~。 実は私は今は全くゲームはしていません。DSもWiiも持っていま せん。最後に買ったゲーム機はプレステ2。 何故ゲームを全くしないかといえば逆説的ですが、ゲームが 死ぬほど好きだから!! いざ買っちゃうと睡眠時間を削ってでもやってしまうのは目に 見えているのでゲームをしていないわけです。ただ、最近の Wii Fitなんかはやってみたいなぁ等と思ってはいました。 さてこの本は、この不況下でも全く衰えることのない任天堂 の強さの秘訣を過去から紐解いていこうという試みで書かれて います。 勿論中興の祖ともいえる山内元社長の影響は大きいのですが、 今の社長も十二分に凄い。そしてそのマインドの徹底ぶりと いったら・・・ 娯楽という必ずしも必要ではない分野で人を引きつけるには どうしたら良いか?あらゆるビジネスに応用の利くヒントが 詰まっていると思います。 気になったポイント: ★ライバルが同じ微細化の技術で、「処理能力が何倍向上する か」を研究していた時、任天堂は「電力を何分の1にできるか」 を研究していたのである。 ★「私の名刺には、社長と書いてありますが・・・・」。 次に頭を指しながら「頭の中はゲーム開発者です。でも・・・」。 今度は胸に手を当てながら言う。「心はゲーマー(ゲームファン) です。」岩田聡という人物の本質を見事に表現した自己紹介は、 観客の心を一瞬にして掴んだ。 ★「僕らは基本的にずっと役に立たないモノを作ってきました。 役に立たないモノに人は我慢しない。説明書は読まない。 わからなければ全部作り手のせい。ゲームソフトも、5分触って わからなければ、これは『クソゲー』だと言われて終わりで すから」 ★何も、最先端の技術を尽くした豪奢な映像美や音楽だけが、 人の驚きを生むわけではない。枯れた技術でも、頭をひねって 考えれば人が驚くような面白い玩具を作ることができる。 ★「社是、社訓がないことが、任天堂イズムなんですね。だって、 社是、社訓の通りに動いていたら人々(お客さん)は飽きてし まうから」 著者紹介: 井上 理 1974年静岡県生まれ。1999年慶應義塾大学総合政策学部卒業、日経BP社 に入社。『日経コンピュータ』編集部の記者として、IT業界の動向や、 ネット革命などを取材。2004年、『日経ビジネス』編集部に配属。自動 車業界、IT業界、流通サービス業界などを担当。約3年間にわたり任天 堂関連の取材活動を続けた後、2009年、「日経ビジネスオンライン」の 専属記者となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されてい たものです) ※この記事はアメブロでもアップしています。 まとめると: <任天堂、強さの秘密> ↓ポチっとお願いします。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.08.29 07:57:11
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