2014/07/29(火)04:27
『祝勝会殺人事件』〈428〉第10章・取材日誌
「今年は、最終的に全日本ジュニアで表彰台に載せられたらいいと思っています。それで来季の強化指定の対象として検討してもらえると思うので……。あと国体でも個人で3位以内、と。この成績が取れれば、来季はジュニアのグランプリシリーズへの派遣もあるでしょう」
「そんな大きな試合……」
智子は目を丸くしてきいていた。
「現実的な話だけど、そのくらいの成績をとってくれれば、千商大への、特待生としての入学も非常にラクになるんです。……いまは基礎を固める時期で、大学生になったらもっと多彩な演技に挑戦してもらいたいと思っているので。なるべく学費の心配なくやってもらいたいですし、とはいえ、このごろスポーツ特待生に対する世間の目は厳しいです。部活で暴行とか不祥事がボコボコありますから、『タダで大学へ行っている』などと抜かす連中を黙らせる成績をとれるようになってほしいですし、夏ちゃんにも純一君にも、その力はあります」
「まぁ『などと抜かす連中』ですって、先生、お母様方の前でそんな乱暴な言葉遣いは、ダメダメよ」
熱っぽく語る小林の脇で、石川が囁いた。
「あっすみません、つい地が出まして」
小林は頭をかいた。
「進学については、副理事長が一番詳しいのでいつでも話し合ってください」
「ま~ここでやれたら一番いいのよね、一度は宮城の福祉大と思ったけど、親元から離すって心配だし、おなじように特待生でもやっぱり、地元に居続けられたら出費は少なくてすむもの」
朱美が言った。
「先生いつまでこのリンク使えるの?」
「夏ちゃんと純一君が大学を卒業するまでは、なんとか保たせようと思っているんですが……」
小林は、急拵えのリンクを見渡した。
「学内に、本物の通年リンクを作れるかどうかは、俺らとみんなの成績次第です」
「やっぱりそうよねー、夏ちゃんもがんばろうね」
<つづく>
☆人気ブログランキングに参加しています。トップページのバナーをクリックして下さると嬉しいです。
ランキング参加中です。
励みになります、ポッチをお願いします
ミステリー小説 ブログランキングへ
人気ブログランキングへ
にほんブログ村にほんブログ村へも参加しました・・・よろしくお願いします。
おかげさまで、20位以内です。
みなさまありがとうございます
☆連載ミステリー『祝勝会殺人事件』は、無料メルマガ『まぐまぐ!』 でも配信中です。
登録はこちらから:『Kazeのミステリ通信』
フォロー宜しくお願いいたします。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
今日も、カラッとした一日でした
東北北部も梅雨明けして、しばらく雨は降りそうもない感じだけど、暑さはこの程度でまけてくれないかなぁ(^_^;)
ま、暑い暑いといってもあと2ヶ月くらいなんですけどね~
短い夏は楽しまないとね
家庭菜園も収穫期に入り、折り返し地点です。
きのうの暴風で、トマトの鉢植えが倒れたり、枝が折れたりしたのを直していました。
インゲンの葉が風に弱くて、かなり傷んでいましたね。
今年は猫たちがいてあまり菜園を構っているゆとりがなく、世話が難しいのは植えてないので、作業もサッサと終わり・・・
雑草もそんなに取らずという感じです
来年は猫の世話にも慣れてくると思うから、メロンとかスイカ、夕顔など、手間がかかるのを1種類くらい植えてもいいかもしれないです。
朝は菜園の隅で休んでることが多いサキとチッチは、保護色猫なので時々踏んで、ギャインと言わせてしまいます(^_^;)
その後のご機嫌取りが大変だわ・・・
3ヶ月間、ず~っと女の子だと思っていたチッチは、どうやら男の子らしいですw
すぐに判る子とそうでない子がいるんですよね・・・
そんなわけで、母猫ランは男の子ばっかり育てているわけです。
あと、育児放棄中のメイの子まで連れて歩いているので、出産前の弱々しさとを考えるとまるで別猫。
狩りもしまくる肝っ玉母さんと化しました。
お世話になった方への大切な贈り物のお手伝い!お中元/夏ギフト特集★2014 大好評開催中!ギフ...価格:2,592円(税込、送料別)
猫がいると細かいことがどうでも良くなるくらい忙殺されます
夜が涼しいと、部屋の隅でくつろぐサキです。
くつろぎすぎww