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テーマ:とにかくオーストラリア(651)
ケアンズ3日目の夜。
あっという間にケアンズ滞在最後の夜・・・。 もう1泊長くしときゃよかったかな~。 最後の夜は古城「パロネラパーク」のナイトツアー。 このツアーは数年前まで日本語のツアーってゆーのはなかったらしい。 ところが、とあることがきっかけで日本人観光客が増え、3年前だかに日本語のツアーを始めたらしい。 そのきっかけというのが、パロネラパークにある古城が、宮崎アニメの「天空の城ラピュタ」のモデルではないか・・・と言われるようになったかららしい。宮崎はやおってゆー人はどうやらオーストラリアがすごい好きで、長い時には1年以上も滞在したりするらしい。この他にもなんかのアニメで出てくるパン屋がタスマニアにあったり、トトロのねこバスのモデルになったといわれる「CAT BUS」というバスもどっかの都市にあるらしい。どこの都市だったか、すっかり忘れた。 そんなわけで、宮崎アニメ好きな人々が沢山訪れるらしい。。。。 が、私は宮崎アニメにはまったく興味がないので、そんなことはどーでもよかった・・・。ただ、夜にライトアップされた美しいそのお城と、満天の星空をなんとしても見たい・・・と思っておりました。 ちなみに夜のこのツアー、パークは貸切りとなる。 夕方ホテルにお迎えがやってきて、ケアンズから100km以上も離れたイニスフェルという街に向かう。 この街はイタリアからの移民の人が多く、おいしいイタリア料理のお店があるらしい。 ・・・ってことで、老舗のイタリアンにてまずは夕食。バイキング形式になっているんだけど、ツアー客だけではなく、地元の人も大勢訪れるのも納得なおいしいお料理の数々。ピザもパスタもスープもデザートもその他のお料理もどれもひじょーにおいしゅうございました。もう、これでツアーが終わってもいい・・ぐらいな満足感。 いやいや、まだまだツアーはこれからだ。 おいしいイタメシ&地ビールでおなかを満たし、夜のパロネラ・パークへ。 このお城は1900年ちょっと過ぎたあたりの頃、スペイン人のホセ・パロネラという人が幼い頃から抱いていた夢「自分のお城を作る」というのを実現させたもの。いろんな苦労を重ね、建築技術もないのに、さまざまな工夫を凝らして1935年に完成。誰もが楽しめる空間ってことで、特に恋人たちのために「恋人達の小道」とか「愛のトンネル」だとか特別な計らいをしている。 ところが1946年に嵐だか台風だかがやってきて切り倒された木々がパークのほぼすべてを壊滅させてしまった・・・。ホセは修復を試みたけど、志半ばで2年後になくなってしまう・・・。ホセの思いは残された息子、その息子にも引き継がれたんだけど、雨量の多いこの地域は度重なる洪水によって維持して行くのが難しく、結局売却されることに。 その後も火災や台風の被害などが起こり、廃墟となってしまった。。。 で、1993年にこの地に旅行に来たオーストラリア人のマーク・エヴァンスご夫妻がホセの夢とパークの歴史に感銘を受け、ここを購入。「ホセの夢を引き継ぎたい」とうことで、再び甦ることになったそうだ。その後このパークはクイーンズランド州の観光賞、重要歴史文化財も受賞したらしい。 このパークが復活して、一番多く訪れたのはお年寄りたちだったらしい。 というのもこのお年寄りたちが、若い頃、このパロネラ・パークで結婚式を挙げた・・・という人たちで、思い出の地の復活を誰よりも喜んだのでしょう。 ・・・以上、ツアーガイドブックからの受け売りです。 ↑携帯カメラだと美しさが全然伝わらないっスね。 ライトアップされたこの古城がとってもロマンチックでステキなのもさることながら、何よりも感動したのは満天の星空 南十字星も見れたし、最も感動したのはでっかいサソリ座と、その隣での心臓を狙っているいて座のでっかい星座。ギリシャ神話を身近に感じるひととき。ファンタスティックセ マニフィック(←フランス風) 天の川も数十年ぶりでみた。 その昔は実家あたりでも天の川は見られたけど、開発が進んで夜ですら明るくなり、星空を楽しむことはできなくなっておりました。 いろんな星を、時間が経つのも忘れて眺めてしまいました。 三日月がちょっと太った月とくっつくぐらいのすぐ近くにぼんやりした星があり、まさに目の近くのほくろなカンジで、私達は「ちあきなおみ星」と名付けた。ちあきなおみ星、東京では永遠に見えないだろうなー。 また、の近くで一番輝いている星。てっきり金星かと思ったら、あの星は木星らしい。 へー、見る場所が違うと月に一番近い星もチガうもんなんだねー。一つ勉強になりました。 あまりに夜空を眺めていたため、しまいには首が痛くなってしまった・・・。 ツアー最後には、パークのオーナー、エヴァンスご夫妻が揃ってお見えになり、私達に「夢のかけら」をプレゼントしてくださいました 昨年3月にバカでかい台風がパロネラ・パークを直撃し(このときはケアンズも大停電だったらしい)、古城の壁が損壊してしまった。その損壊した壁のかけらを一つずつ小袋に入れて手渡してくださいました。 自分のお城を持ちたい!というホセの想いを引き継いでパークを運営されているエヴァンスご夫妻の温かい気持ちがこもった素晴らしい贈り物。 「The Dream Continues」の言葉を絶対に忘れないようにしなくちゃ。 私達がパーク内を散策している間、ずーっとホセ・パロネラとその一族の魂が私達を温かく見守ってくれているような錯覚に陥っていました。大いなる夢と、パークにたいするホセの愛着が、今もエネルギーとなってこの地を見守っているような気がしてしょうがなかったです。なんかうまく説明できないけど、ホセ一族の温かい気持ちが私達を常に包みこんでいるような感覚でした。 絶対、木陰のどこかから私達を見ていたに違いない。 ↑これまたいまいちな写りですが、実物はとっても幻想的で素晴らしかったっス。 シャンパンもサービスもあり、グラス片手に星降る大地を探索し、本当に素晴らしいひとときでした。 私達が参加したライトアップ☆パロネラパークツアーの会社のHPは→こちらです。 感動の気持ちいっぱいでパークを後にし、ケアンズ到着が午後10時。 ケアンズ最後の夜なので、生カキを食べに行く気まんまんだったのですが、夕食のイタメシを食べ過ぎて全然おなかがすかず、結局また酒屋でビールを調達してお部屋でおとなしく最後の夜を過ごしたのでありました。 考えてみたら、ケアンズ滞在中、アルコールはずーっとビールのみだった。 珍しくワインは全然飲まなかった。 (あ、行き帰りのではオーストラリアワインをガブ飲みしてましたけど) 今回のケアンズ旅行では、ダーリンも私も、旅の一番の思い出がブリンキーではなく、このパロネラパークと星空となりました。 帰国後も、あの感動的な星空について毎日アツくダーリンと感動を語り合っております。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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