どうして不祥事が続くか
もうすでに新聞やテレビニュースでも取り上げられていたようで、時間的には何を今更と言う感じが否めないが、コメントはしておこうと思う。 大石北小学校の教員による「買春」事件が発覚した。しかも相手は中学生だということだ。いったいどうなってしまったのだろうか。 この事件の是非を論じる意味はないので脇に置くが、何がこの若い教員をこういった行為に走らせたのか。そこへの検証と対策が行政の最も重要な役割ではなかろうか。 この報道があった同じ日のインターネットニュースを調べてみると、教員のわいせつ事件が千葉や東京目黒でも摘発されている記事があった。どうしてこんなにも多いのだろうか。 事件を起こしたのは若い人ばかりでもない。千葉では56歳が起している。 ひとつ気になる事実がある。大石北小の件を、市教育委員会が報告を受けたのはどうやら20日のことらしい。20日は9月定例議会の最終日で本会議が開催されていた。市長は、なぜ議会に一切の報告をしなかったのだろうか。 しかも、現教育長の任期満了に伴い、後任教育委員の人事承認が追加議案として上程され、その採決もした。その前にこれらについて、議会に報告をするべきではないのか。 議会は概ね15時には閉会になったが、少なくとも昼過ぎには、教育委員会はその事実を知っていたようだ。議会閉会後、退任する教育長が控室に挨拶して回って来ていた。その後ろには学校教育部長と教育総務部長が従っていた。この時点で、この上尾市教育行政の最高責任者たちが、何も知らないまま挨拶回りをしていたのだろうか。 例えば、事実関係の確認などに時間がかかってできなかったと言うのであれば、議会は改めて臨時議会の召集か、全員協議会を開いて報告を受けるとか、せめて所管の常任委員会が閉会中審査をするといった具体的な行動に出なければならないはずだ。 今日現在上尾市のホームページでは、この件に関してなんらコメントはない。市長の談話があるとか、教育委員会のコメントとか一切ない。つまり市民に上尾市として一切の報告すらしていない。もちろん、管理者責任とか市民に不安を抱かせたといったお詫びの文言があるわけもない。 市長は、上尾市行政の最高責任者として、せめてこれくらいの誠意を示して欲しい。