透明人間の話
灘崎町の葡萄 名前は忘れたその昔は灘崎町にいっぱい植えられていたとのこと。昔の品種なので種も多いらしい。最近読んだ本 本の雑誌で過去30年間で面白かった本第1位となっていたので購入。古い本なので,先ず古本屋に探しに行ったらすぐに見付かる。定価560円のところが100円。やや文字が小さい=密度が濃い,とお得度UP。 主人公はある日事故に巻き込まれ,突然透明人間になってしまう。無限の自由が手に入る,という訳では決してなくて,むしろ仕事はもちろん食事も満足に出来ず(食べたものは消化されるまでは透明にはならない),道を歩くことにも不自由し(みんなから自分が見えないので,いつ人や車がぶつかってくるか常に四方に注意をしなくてはならない),と現実的(?)で,おまけに国を挙げての生け捕りプロジェクトチームに絶えず狙われているという悲惨さです。そんな中で主人公が生きていく為のいろんな知恵と工夫がこの本の面白いところです。よく頑張ったねハロウェイ。うんうん。 自分が突然透明人間になった時のハンドブックとしても役立ちそうです。大昔に映画化されているそうなので,こちらも是非見たいものです。 92点(お得度も加算)