〇〇ママの功績はママの功績?
最近、ちょっと気になるワードがSNSに流れてきます。〇〇ママ。教育界のカリスマ・ママ私自身はもう子育てが一段落したので、全く知らない世界の話なのですが。超一流大学医学部に我が子全員を合格”させた”ママとか、超一流米国大学に娘を入れたママとか。素晴らしいお母さま方です。その企画力、行動力、自己プロデュース力、並外れた方々なのでしょう。ただね、すごく気になるのです。お子さんたちは、母親の活動をどう思っているのか、ということが。母親が自分(子ども)たちのプライバシーを切り売りしているわけですよね。どこかへ行くと「〇〇ママの息子さん/娘さんですよね」とか言われたりするんですよね・・・ひょっとしたら何歳になっても。実は全くのレベル違いではあるのですが、私自身がそんな経験をしています。母は某教育システムの教室をしていて、私はその修了生です。なので、生徒の保護者さんたちや事務局員さんたちに私の話をしているらしいのです。といっても、私はそんなに優れた修了生だったわけではなく、塾なしで公立高校、国立大学に合格できた、というくらいのレベルの話。現在に至っては、全然儲からない翻訳者を細々とやっている程度。成功例とはほど遠いです。でもまぁ、小学生時代に算数ができなかった凡庸な子がそのレベルに達することができたということは、多少の教育効果があったということだし、子どもの性格に向いていれば悪くない教育システムではあるので、母が宣伝トークに私を使うことも仕方なく黙認していたのですが。ところがですよ。アラ環になってなお、生徒の保護者さんやら事務局員さんやらに会うと、「あ、先生がお話しされてた修了生の娘さんですね」と言われるわけです。こっぱずかしいったらありゃしない。アラ環なのに、子ども扱い!しかも、18歳で大学進学のために家を出てから最近まで一緒に住むことはなかったので、母の中では「私」という人間が脳内脚色され大変美化されていたっぽいのです。もう恥の極みです。私は〇〇ママさんたちのこともそのお子さんたちのことも全然知らないので、〇〇ママさんたちがどういうふうに我が子たちの個人情報を隠して講演されているのかはわかりません。お子さん自身が自分の能力で有名人になられている場合もあるので、心配はないのかもしれません。でも。我が子の成功をまるで自分の手柄のように自分の金儲けに使うというその大胆な行動を、私は理解できません。だって、ママも優秀かもしれませんが、たまたまお子さん(たち)が優秀で健康で、家庭環境が恵まれていて、ママが自分のやりたいようなやり方を試すことができた、という、幸運が何重にも重なった極レアケースなわけだから、そのような方々のやり方を他人が真似することにどんな意味があるのでしょう?それで良い結果になるようなご家庭は、もともと他人のまねをしなくても成功するご家庭なのです。ちなみに、本当につまらない例ではありますが、うちの子どもたちも世間的にはそこそこな結果となりましたが、それは、子どもたちに多少の能力があって、その能力を伸ばせる環境がたまたま身近にあって、健康と人との出会いに恵まれていただけ。親がしたのはお金の工面のみです。チームスポーツのセオリー勝利は選手の力、敗北は監督の責任これを言い換えれば、成功は子ども自身の力、失敗は親の責任この視点がどこかぽっこり抜けてしまっている〇〇ママ礼賛の風潮、どうもなじめません。まぁ、私がなじめなくても何の問題もないのですが・・・ただのグチですね スミマセン