「清水焼発祥之地」の石碑
京都市東山区五条通東大路西入ル北側(若宮八幡宮前)
京阪本線・清水五条駅より東へ徒歩7分
五条通にある若宮八幡宮の前には、「清水焼発祥之地 五條坂」と書かれた石碑が建っています。
清水焼の起源には諸説があるようですが、慶長年間(1596~1615年)ごろには始まっていたと考えられているようです。およそ400年の歴史があるわけですね。東山一帯には名工が集まり、多くの窯が築かれたそうです。とくに五条坂の周辺がその中心地として広く知られるようになります。
幕末の動乱、東京遷都などによって、公家、大名、豪商などの買い手を失い、焼物の需要はいっきに下落しました。輸出に活路を見出そうとしましたが、うまくいかなかったようです。そのような中でも優秀な陶芸家が出て、伝統工芸としての価値は高まっていきます。
毎年、この五条坂一帯で「五条坂 陶器まつり」が開催されます。昨年は台風接近で途中中止になってしまったようですが、今年もまた8月7日~10日の4日間開催されるそうです。夏の風物詩ともなっており、例年、約400もの店が出て40万人が訪れるそうです。
六兵衛窯
若宮八幡宮の向かい側、五条通の南側にあるのが「六兵衛窯」です。江戸時代後期に初代六兵衛が開窯し、以来240年余りの歴史を持っています。当主は8代目だそうです。
河井寛次郎記念館
六兵衛窯の南に位置しています。河井寛次郎は大正から昭和にかけての陶工で、住まい兼仕事場を公開したのがこの記念館です。家具や調度類も自らデザインしたり集めたりしたものだそうです。