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個人的戯言 集英社【新修】国語漢和辞典への旅

個人的戯言 集英社【新修】国語漢和辞典への旅

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tara_20b@ Re[3]:※番外編 【大阪帰郷ツアー】(12/18) kiki"さん >行った事はございませ…
kiki"@ Re[2]:※番外編 【大阪帰郷ツアー】(12/18) tara_20bさん >kiki"さん >>行…
tara_20b@ Re[1]:※番外編 【大阪帰郷ツアー】(12/18) kiki"さん >行ったら戻れなくなる…
kiki"@ Re:※番外編 【大阪帰郷ツアー】(12/18) 古い日記貼るから・・・ 行ったら戻れな…
tara_20b@ Re[1]:【し】と云う処への旅日記(12/14) kiki"さん >結構【し】好きでしょ…
2006/02/08
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関東では髪の毛を束ねる事を「毛を括る」とは絶対に言わない。当然、俺の嫁も「毛を括る」とは言わず「髪を結ぶ」「髪を結う」なんてノタマウのだ。ちなみに「結う」を調べてみると


【結う】むすぶ しばる 髪をたばねる


と、集英社【新修】国語漢和辞典には記載されている。何だか【結う】の方が上品な感じがするのは気のせいだろうか。



元々、関西と云う土地柄は“実益主義”であり、建前よりも本音を重視してきた文化だったように思う。だから言葉に関しても遠回しな単語を使うより、直感的に判り易い単語を選んで使われてきたのではないだろうか。

しかし

しかし、である。関西人は“実益主義”でありながら、商売人の悲しい性か、他人に対しては“気を使う性質”も持ち合わせている為、単語は直感的に判り易いモノを使うが、言い回しは“遠回し”になったりするのだ。


その代表が「考えときますわ」だろう。

関西の取引先に「考えときますわ」と言われたら、それは商売が不成立になった事、すなわち「要りません」と云う意味なのであるが、関東の人間には、なかなか伝わらなかったりする。

だから「考えときますわ」と言われた関東の営業マンが、数日後に「考えて頂けましたか?」なんて言ってしまって、顰蹙を買う事もシバシバあるみたいだ。


関西では、相手に対し「恥をかかせない」ように行動するのが美徳とされている。だから取引上や公衆の面前で「アナタの商品は要りません」とはっきりと言う事に抵抗があるのだ。だから「考えときますわ」などと遠回しで「断り」のニュアンスを伝えようとする。

逆に関東では「物事を敏速に判断する」事が美徳とされている。だから「考えときますわ」などと遠回しには言わず「要りません」と、はっきりと相手に伝える。伝えられた方も“次の行動”へ敏速に動くことが出来るので、恥を掻くと云う意識は持たないのである。


関西と関東の文化の違いとは“商人”と“武家”の違いと云うけれども、正しく、その通りなのかも知れないなと思う事が、結構あったりするのである。


とは言え、関西人は全て“商人”で、関東人は全て“武士”だと【括る】のは早計である。そういった風土で育ったのは確かだが、全員が、その感性で生きているのではないのだ。


その辺を踏まえて付き合えば、関西と関東の関係も拓けてくるのではないだろうか。





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Last updated  2006/02/08 11:49:48 AM
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