Tarte aux Figues　いちじくタルト日記

去年、離婚後３ヶ月後から、２ヶ月間だけ付き合った人がいます。
彼が私の職場に出入りし、私の仕事でも関わったのですが、
一見さわやかで元気なその彼、もーさんに惹かれてしまい、
あっという間に付き合うことになってしまいました。

もーさんとは、仕事でまだいくらか交流があります。
先週、平日夜に「うなぎ」に誘われ、出掛けてきました。
「うなぎ」食べたかったので・・・・。

当日は私が休みだったので彼の会社のそばのスタバで待ち合わせ、
彼が行くことを決めたというお店に向かいました。
お店もその近辺だと思っていました。

でも聴くと、そこから地下鉄を２本乗り継ぎ、かなり歩くということが判明。
「だったら始めからその近くで待ち合わせようよー！」とムカムカきましたが、
「これも修行、修行！」と思いにこやかに一緒に歩きました。

ようやく目的の駅につき、そこから徒歩15分。
そして港区のそのお店にやっとこさたどり着きました。

「本日休業」

この掲示を見たときは、さすがに絶句。家から２時間近くかかる場所なのに。
でも、もーさん、「サイトにはそんなことひと言も書いてなかった」と負け惜しみ。

何かひと言言ってやりたいと思ったのですが、ここも修行だと思い、
「残念だけどしょうがない！　なかなかこのあたりは歩く機会もないし、
　東京タワーも近くて綺麗に見えてよかった！」
と優良RGぶりを見せつけました。
その後彼からはひと言も謝りの言葉はありませんでした。

「どこに行こうか。何か知っているお店ある？」
と努めて明るく言った私に対して、彼は、
「この辺のこと分からないし、どうせいちじくは今お腹あんまり空いていないんだろ」

確かに私は、「あまりお腹空いてないから大丈夫」と
うなぎ屋が閉まっていたのを見た後に言いました。
彼へのフォローの言葉をこういう風に使われるなんて～！

「じゃあ、帰ろう」という言葉、何度のど元まで出掛けたことか。
「修行、修行！」と自分自身に言い聞かせ、
「じゃあ、Rヒルズに前から行ってみたかったお店があるので行ってみない？
今日なら平日で空いているかもしれないし！」と提案。もうTRは守りません。

Rヒルズでも、インフォメーションにお店の場所を聴くのも私。
順番待ちで名前を聞かれたときにも私に言わせる。
お茶が無くなった時も私がお店の人にお願いする。
彼といても自分が特別な女性だとは一切感じられません。

何で去年はこんな人を好きになっちゃったんだろう。
今考えると、当時は離婚直後で弱っていたのかなとも思います。

そういえば去年２回目のデートの時、私がお腹が痛くて何も食べられなかったのに
ひとりでケーキを悪びれずにぱくぱく美味しそうに食べていたな。
いやーなことをいっぱい思い出しました。

結果的に、うなぎよりも安く美味しいものをごちそうになりましたが、
まったく楽しくありませんでした。



もーさんと別れたあと、こんなメールが来ました。

タイトル：げんきです。

「いつもどおりの朝が来て、いつもと変わらず仕事をしてるけど
とても気持ちが楽になった感じです。
～中略～
美味しいご飯のおかげか、久しぶりにのんびりお話ができたいちじくのおかげかな。
昨夜家に着いたころには、お腹ともどもココロがふっくらした感じだったんだよね～
なぜだかわからないけど、いろいろな思いがまっすぐにポジティブな方向に
傾いていくかんじがしたんだぁ。
とってもよいリフレッシュだったのでまたまた感謝しています。
ありがとう！」

実は彼は今年に入ってからお父様が亡くなったり、
会社が合併して忙しくなり精神的にも疲れていました。
彼のお役に立てたのはよかったけど、
まったく嬉しくないし、返信する気はまったく起きませんでした。

ちなみに別れた原因は、もーさんが求めるものが私とは根本的に違うこと、
そして、もーさんが消費者金融に50万を８年間も借金していることが判明したこと。
でも、付き合っていた２ヶ月で返済できたんですよ。

もうこういう時間の無駄の実のないデートはするのは辞めようと思いました。
食べ物につられないようにしなきゃ。
でもこんなことでも勉強になったかな、とは思います。