おとなのたしなみ

友人から
「知人のおばあちゃんが亡くなったので弔電を打ちたいのだけれど、
『ナニ様のご逝去を悼み…』とすればいいの？」と相談を受けました。

手元にある冠婚葬祭の本で確認し、
「『ご祖母様のご逝去を悼み』とするみたいよ」と答えたところ、
「そっかぁ。でも“ごそぼさま”っておかしくない？」と
釈然としないようすでしたが、それに代わる敬語も互いに思いつかず、
「確かに音読すると少し違和感あるけど、文字であらわすならやはり
ご祖父様、ご祖母様となるんじゃないかな」と、
結局「ご祖母様」が“採用”されました。

その後、気になって
NTT東日本の電報サイトで確認したところ、
相手の祖父母を敬う表現は、
「おじいさま」「おばあさま」「ご隠居さま」
となっていました。
生涯現役！を宣言する高齢者も多い現在、
「ご隠居さま」という表現はいかがかと思いますが、
親しい友人の祖父母のご葬儀なら「おじいさま」「おばあさま」と
ひらがなで表すのも、やわらかい印象になりますね。