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「死」という言葉をそのまま口にしたり、文字にするのは、
生々しく、ためらいがあるものです。 そのため、 死を看取った医師は「ご臨終です」と告げ、 死亡を知らせる際は「父は他界しました」「母は永眠しました」と言い、 弔電では「ご尊父様のご逝去を悼み、心よりご冥福をお祈りいたします」とし、 名簿などでは、すでに亡くなった人のことを「物故者」とあらわします。 いずれも、死をストレートに表現することを避ける、 ソフトでていねいな表現だと、私は思い込んでおりました。 そして、父が亡くなった際、 丁重な手紙とともにお香典を送ってきた伯父に対し、 「このたび、父の逝去に際しましては、ごていねいなお心遣いを いただき、心より御礼申し上げます」と書いた礼状を送りました。 その後、ひょんなことから“逝去”の意味を知ることになります。 せいきょ【逝去】他人の死の尊敬語(広辞苑第五版より) ギャッ! 思わず声を上げました。 “逝去”は尊敬語。自分の側のことには使わない言葉なのですね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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