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2009.10.30
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いのちのまつり

2年くらい前だったか、夫の祖母が贈ってくれたもの。

ハナコが気に入っていて、よく読んで欲しがる。



絵本としての価値、みたいなところは良く分からない。

いわゆる、「良い絵本」なのかと言われると、返答に詰まる。

うーーーーーーーーーん・・・・・・・オモシロイヨ、みたいな(笑



ハナコは、途中にある、びろーーーーーーーーん、と広げる仕掛けが好き。

仕掛け絵本って言うほどのものじゃないけど、1ページだけ大きいのがあるのね。

それを広げて畳んで、ってのが面白いみたい。



けど、読みながら考え込みそうになる絵本では、ある。



たぶん、奄美大島とか、とにかく南の方の島が舞台なんだと思うんだけど、

家族旅行で訪れたコウちゃんが、島在住のオバアと話をして、

「ご先祖様」について考えるって話なの。



コウちゃんに命をくれたのは、お父さんとお母さん。

でも、そのお父さんとお母さんにも、お父さんとお母さんが居る。

そのお父さんとお母さんにも、お父さんとお母さん。

コウちゃんの上に2人。その上に4人。そのまた上に8人、16人、32人・・・・・・

数え切れないくらいのご先祖様のいのちの繋がりの末に、コウちゃんがいるんだよ、と。



こういう「遺伝」みたいな話の結末って、どこか啓蒙的な精神論になりがちじゃない?

だから、ご先祖様を敬いましょー、とか。

だから、命を大切にしましょー、とか。

それは、無いね。

最後に「コウちゃんがんばれーとご先祖様が言ってるような気がしました」、

って一文があるけれど、さっぱりしてる。

だから、説教くささみたいなのはない。



けどさ、読みながら考えちゃうわけよ。



コウちゃんの上に2人、4人、8人、って、扇状にご先祖様が並べられるのよね。

でも、これは逆に、コウちゃんの下にも作れるわけ。



コウちゃんの子どもが2人だったとして、

そのまた子どもが2人の子どもを持ったとして、

さらにその子どもが2人の子どもを持ったとして・・・・・・・

遺伝子って、こうやって伝わっていくんだなー、と。



こないだ、『性のことわが子と話せますか』って本を読んだけど、

性教育の原点ってココじゃないのかなあって思うのよね。

妊娠とか病気とか暴力とか、そういうことも大切だし、

それはそれで欠かすことが出来ないのは分かるし、否定しないけどさ。



自分の命はどうやって繋がってきたのか。

自分の命の源に、どれだけの人が居るのか。

そしてそれは、これからどう繋がっていくのか。

性が生殖行為である限り、原点はココだと思うのよね。



でも、そんなことよりなにより。

この本を読むたび(読まされるたび?)思い出すのは、

タロウを出産したときの、安心感。



自分の遺伝子が確かに繋がっていった、

自分がこの世に存在したことの証を残した、その安心感。達成感。

偉人のように、何かを成し遂げて功名なったわけじゃないけど、

子どもを持つって、ものすごく凡庸なことだけど、

それでも、大きな安心感、達成感が得られることだったのよね。



この絵本を読むたび、そんなことを考える。



この絵本の舞台は、どこなんだろう。

行ってみたいなあ・・・・・・。







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Last updated  2009.10.30 12:19:01
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