自叙伝《泣き虫しょったんの奇跡》を人生の指南書にすべきだ!!!
日本史がちょっと弱っているので、思わず買ってしまった。図や絵、写真がが多くて読みやすそうだった。昼食。美味しかった。 2018年9月19日、水曜日。5時00分起床。体重78.1g。 快晴。 体重が78kg台になった。自己最高か??? 緊急に体重を減らさなければ・・・・。 昨日、映画《泣き虫しょったんの奇跡》を観た。今の私に最適な映画だった。 幸運なことに自叙伝《泣き虫しょったんの奇跡》を手にすることが出来た。ワイフの希望でそばの書店に寄ると、横積みに置かれていた。映画を見て感動したので、読んでみることにした。 『あの映画、どこまでが史実に基づいているのだろう・・・・』 気になったので、買うことにした。 昨日は90ページ前後まで読んだ。 そして今日、16時過ぎに全てを読み上げることが出来た。 私が、小説や自叙伝などを最後まで読み上げることは滅多に無いことだ。英語学習が主体となる『火星の人』や『英国王のスピーチ』の翻訳はすぐに読み上げた。でも、『八十日間世界一周』は英語が短期で頓挫したことに従い、翻訳本も最後まで読み上げていない。 読んでいる間、随所で涙が出てきて、ふわふわとしたティッシュが一昨日空にしたばかりのゴミ箱の半分まで溜まった。 《それだけ泣ける自叙伝だった・・・・感動しない筈がない!!!》 映画では母親がウィーンまでオペラを聴きに行っている最中に、父親がジョギングの際に車にはねられて亡くなった。 『この部分は作り物だろうか・・・・??』 事実だった・・・・・・・・・・・・ プロの将棋指しになるためには『奨励会』に入会しないといけない。入会するからにはアマ5段ほどの実力がいる。年齢制限は中3だったかな。現役プロ棋士に身元引受人になって貰って初めて奨励会に入会できる。 先ずは、6級から。 そして、21歳の誕生日までに初段まで上がっていないと強制退会。 三段に上がると、『三段リーグ戦』が行われる。半期で18局。一日に2局指すらしいから、9日間になるのだろうか。 上がれるのは、半期に2人と決められている。ここが厳しい。同率が3人いれば、その前の対局が加味されるらしい。詳しい仕組みは理解していない。 瀬川五段の場合、奨励会に入るのが遅くて、中3に入会した。22歳だったかな?三段になり、四段になれるチャンスは2回×4年=8回だった。自叙伝を読むと、 『結構だらしない日々を過ごしていたようだ』 また、 『人の良さから昇段、すなわちプロへの道を逃した』場面があった。 奨励会には期限がある。26歳の誕生日までに四段に上がれないと、強制退会になる。 《将棋しか指して来なかった者が、強制退会させられて、いきなり世間の荒波に揉まれる・・・・なんという現実の厳しさ。ただ、社会人になるわけではない。人間として一番伸びる成長期を将棋一筋で生きた人間が、それを全否定されるのだ・・・・お前はプロではない、と。》 車に飛び込み、自ら命を絶とうとした場面があった。その時、車に乗っているのが家族だったので、出した右足の筋肉が緩み、踏み込むのを抑えることが出来た。 家でぶらぶら過ごしている彼に父が投げかけたのは、 『暫く休め』という暖かい言葉だった。 バイトをしながら神奈川大学の夜間部に通い、卒業後『NECの関連会社』に勤めた。 瀬川五段には、小学生5年から中学校3年まで、将棋を競い合った友人がいた。彼はプロの道には進まず、アマ名人やアマ竜王になっている。お互いに励まし合う事はなく、相手が負ければ喜んだ仲だったようだ。それでも、将棋は真剣勝負で『1万局』は指したとか。 家が向かいだったので、十数年ぶりに指すことになった。 それから、純粋に将棋が好きだった自分を思い返すことが出来、アマの大会に出場することになった。 プロの公式戦の中には、『将棋を広く一般人にも広げようという意識で、アマや女流棋士にも参加を認めている』棋戦がある。勿論、参加出来る者は『プロと互角程度に対戦出来る実力が必要』だ。 私の30年ほど前の友人の中に、楠本誠二というアマ強豪から将棋を習っていた者がいる。楠本誠二は真剣師だった。彼はアマでありながら、今は永世名人になっている森内九段と2局は指している。2人との付き合いはパッタリ無くなったが、私は楠本誠二さんに5~10局ほど、将棋を教わったことがある。相手は『飛車角落とし』だったのに、手も足も出なかった。 純粋に将棋が好きだった自分を思い出し、自分の好きな将棋の指し方を取り戻した瀬川五段は、プロと17局ほどを指した。勝率は7割を超えた。 彼の周りの人が尽力し、本人の意思、世間の期待などがあり、全棋士による投票の結果、《プロ編入試験》が行われることになった。6人と対局して3勝を挙げれば合格、というものだった。 1局目は奨励会三段。まだプロにはなっていない。でも、すでに並みのプロよりも実力は上だ。なぜなら彼は今、3期連続名人位に君臨している『佐藤天彦名人』なのだから。負けてしまった。 1勝2敗となり、精神的にきつくなってから2連勝して見事に《プロ合格》となった。 藤井七段ほどではないにしても、これからは瀬川五段もしっかり応援していこう。《こんなに私の心を震わせた実録を読んだことが無い・・・・》