あそぼうぜ
お客さんちで。
ザッザッザッザッ、と、砂利の足音。
振り返ると、おー!
巨大ゴールデンレトリバーが至近距離に。
犬が怖い人なら、失神レベルのでかさと近さ。
だが、私は、ちょーうれしい🎵😍🎵
おや、きょうはお庭だしてもらってるの?
あれ? おれのこと、こわくないの?
ゴールデンのほうが怪訝な顔。
おいで。
ふんすかふんすかふんすかふんすか
におい嗅ぎたおして、
あんた、いぬか。きにいった。ドンッ!
うわ、すごい力。あぶないわ、体当たりすな。
と言いながら、久々の大型犬の体当たりに幸せ物質、脳みその中でぴゅーぴゅー出る。
よーし、かわいがってやる。覚悟しろ、そら。
顔とか喉とか背中とか腰とか、めちゃくちゃになでくりまわしてやった。
どうだ?
でっかい手でバンッ!
もっとやってよ。
ちょまてよ、先にお仕事だ。
じゃあ、ねてまってるよ。
おい! 人の足、枕にすな!
すっかり懐いてる。
またひとしきり撫でくりまわして、いつまでも遊んでるわけにもいかないので、じゃ、またね。
わっふ、わっふ、もっとあそぼうぜ
でかいカラダ波打たせて誘ってくるけど、もうおしまい。
バイバイ、またね、と車に戻ると、名残惜しそうにずっと見てた。
私も名残惜しかったわ。
また、時々庭に出てるといいな。