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たぢおの真相

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Sep 7, 2009
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 当ページ内「演奏会情報」にも記したとおり、我が北西ドイツフィルハーモニー管弦楽団(NWD)はこの一ヶ月ずーーーーーっとワーグナーのローエングリンの演奏会が詰まっています。その数合わせて10回!歌劇場のオケでもないのになぜ??というところですが、なんでもHerford北東部のMindenという街には「ワーグナー協会ミンデン」というのがあるらしく、そこが主催してこんなに力の入った公演が実現したそうです。ちなみに先シーズンもこの地で「ワーグナー・ガラ」と題された演奏会があったのですが、その時にはなんとあのワーグナーの末裔の方もいらっしゃいました!(結局どの人がその人かは最後までわかりませんでしたが・・・)

 自分にとってはワーグナーのオペラの序曲、前奏曲は経験があるものの、その本編となるとそこは全く未踏の域。日本で“ワーグナー狂”の父から譲り受けたDVDで勉強を始めました。恥ずかしながらワーグナーのオペラを観たのは、「オランダ人」に続いて2作目。それでも今回は演奏と日本語の訳が良かったせいか、ぐいぐい作品に引き込まれていきました。そしてその結論は、

 ワーグナーって面白い!

 息もつかせぬ展開、駆り立たされる好奇心、素晴らしい音楽!いやぁ、参った!まるで超豪華な映画を観ているような感覚に陥りました。他のオペラはわかりませんが、少なくともこのローエングリンは彼自身が台本、作曲を担当したらしいですね!信じられない・・・!あの時代にあれだけのスケールのモノを創り上げる事ができたなんて!まぁ、彼自身の私生活の事や、後にナチと密接に絡んだりといろいろ物議を醸しやすいモノとはいえ、素直にスゴい!しかも話の流れの中で、聖杯だのパルシファルがどうなの言われると、ますます続きというか、関連しているであろう作品も見たくなる!彼は相当なやり手ですな。現代に生きていたらその手腕でもって広告界を牛耳ってたかも。。。

 そんなわけで一週間の練習の後、昨日が演奏会形式の初本番in Hammでした。合唱は昨日のみLeipzig Gewandhausの合唱団。

 初めの頃、オケのみの練習の時は「ここもあそこも難しいね」なんて言いながらワイワイやっていましたが、いざソリストが来ると空気が一変。引きずり込まれるように作品の中へ。しかも今回のソリストの一人や演出の方はすでに本場・バイロイトでの出演経験もある、ということで緊張感がいやがうえにも高まります。演出家から出される細かい指示。そこへ今度は前述のミンデン・ワーグナー協会の会長さんも視察に訪れ、いきなり大汗。。。それでも不安一杯の自分に「そのうちいろいろわかってくるから大丈夫だよ」と声をかけてくださった演出家の方の言葉に励まされながらリハを続けました。

 そしていざ本番。まぁ個人的には2箇所ほどフライング・ザッツ(合図)を出してしまったものの、幸い誰も反応せず事なきを得(!?)無事最後の2ページに到達したところで、あれ????ナンかおかしい・・・。ナンか穴が空いているような???

 と、譜面を見ると、自分たちの弾かないところには休符と共に歌手が何を歌っているかが書かれているところがあるのですが、その譜面を誰も歌っていない、、、っていうかその歌手がいない!!

 というわけで終演後、指揮者に「彼女何かあったの?病気?」と聞いたところ、

 「Einfach bescheuert. Wieder verpasst.(ただのアホだ。また乗り遅れやがった)」

 とのこと。

 実は自分の勉強不足で全く気付かなかったのですが、実は彼女第2幕でも裏から出てくるのを忘れてしまったらしく、さらに第3幕ではそれを咎めた指揮者にキレたのかナンだか知りませんが、全く出てこず。。。もちろんカーテン・コールにも彼女の姿はナシ。。。

 いや、ね、別に乗り遅れてもいいんだけどね。でもこっちは死ぬ気で3時間以上も集中力を切らさずにやってきたわけですよ。それでね、しかも彼女の役はオルトルートといってかなり重要な役で、しかもこの劇の一番のクライマックスといっていいところだったんですよ!そこにどんな都合か知らないが出て来ない!ありえないでしょ!

 というわけでとんでもないワーグナーデビューとなってしまいました。それでもお客さんと指揮者は大変喜んでくださったので次からの舞台形式にはつながったかな、という事でヨシとします。でないとやってらんねぇ・・・。

 それにしてもこれから彼女の再登場はあるのでしょうか・・・。再び火曜日から始まるリハに乞う御期待です。






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Last updated  Sep 7, 2009 06:15:58 AM
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