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たぢおの真相

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Apr 20, 2024
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カテゴリ:カテゴリ未分類
いよいよ巡礼最終日…


翌々日の午前中の便でパリから札幌へ帰らなければならないので、余裕を持った予定を立てた結果、この日は9キロ先にあるエステーリャまで歩き、そこからバスとタクシーを乗り継いでサン=ジャンまで戻る、という結論に達しました


本当はもっと先まで歩きたかったけれど、職のあるうちに40日も楽器無しで歩いてしまったら、もう職業音楽家に復帰できなくなるかもしれません


悩ましい…


ただ今回短い期間とはいえ、ここを歩くことができたのは、きっと偶然では無かったような、巡礼路から呼んでもらえたようにも感じています


いみじくも奥方が言っていた通り、普段の生活をカミーノ(巡礼路)だと思って行動する、これが現在の自分が札幌でできる最良の方法なのでしょう…


そしてまた歩きたくなったら、40日がダメでもまた続きから少しずつ進めば良い…


巡礼最後の朝は、二段ベッドの上で寝ていた韓国の男性が起き出す音で目覚めました


時刻は6時半


エステーリャを11時に出るバスに乗る予定で、普段だったら早く着きすぎてしまうことを心配しますが、まだ痛みの残る脚で果たして9キロ歩き切れるか想像ができなかったので、やはり早めの出発を決断


荷物を整理しがてら、隣のベッドでまだ寝ていたハンガリー人の女の子に「充電器ありがとう」の置きメモ


締めの言葉はもちろんBuen Camino!


足を忍ばせて階下に降りていく時点で、もう痛い…!


こりゃ相当ゆっくり歩かないと…😅





裏玄関には、どなたかの荷物が


リュックに荷札が挟まっているでしょう?


これ次の宿さえ決まっていれば、6ユーロほどで車で運んでくれるサービスなんです





このサービスのおかげで、御高齢だったり何らかのハンディキャップを持った方々など、より多くの方々に巡礼できるチャンスが広がるようになったことは素晴らしいことです👍


反面、このサービスを結構元気な方々も使っちゃってて、宿を指定しなきゃいけない→宿を事前予約する→何十キロも歩いてきた人のベッドが無くなる、という現象も起きているわけです


予約できる数を制限する、予約無しの巡礼者のためのベッドも一定数確保するなど、何らかの対策が望まれます…








親切なセニョーラ、きょうこさん、ありがとうございました🙇🏻





さぁ、行こう!





早起き巡礼バンザイ🙌











日が昇ってきましたね








ニワトリのお仕事の時間だね🐔🔈





カトリックは呑むのも仕事?😁





次の街、ヴィリャトゥエルタの役場








ついに次の街が終点…😢











丘の上のチャペル








はるか遠くに断崖絶壁の山々が…!








自撮り!🤳











エステーリャの街に入ります





ここのインフォメーションセンターでこの旅最後のスタンプをゲット!











もう少し元気であれば、ここから1キロほど歩いたところにある、蛇口をひねるとワインが出てくる、ただで呑めるという「ワインの泉」のあるイラーチェに寄って、そこからエステーリャまで戻ってこようかと思ったのですが、脚が全く言う事を聞かず、次回以降に持ち越しとなりました





10時頃、この通りを最後に巡礼路を離れ、予めグーグルマップで調べてあったバス停に向かうも、時刻が全く書いていない


しかも通りを隔てて2つバス停があり、どちらで待てばいいかもわからない


すぐ近くのガラス張りのお店で聞いてみると、ここからは出ないのでバスターミナルに行きなさい、と


危ない、危ない…!





10分ほど歩いて到着したこのバスターミナルの建物は元鉄道の駅舎だったようです





出発時刻まで近くのバルでご朝食


ほうれん草のトルティーヤとエスプレッソ





このあと周辺をブラブラしていると、ウテルガの宿で一緒にご飯を食べた韓国人の女の子と再会


何でも彼女は途中で足を痛め、数日間休み、バスに乗って先の街まで仲間を追いかけるとか


無事に最後まで歩けるといいですね!


そして巡礼中のニュージーランド人御夫妻にも会い、こちらから「いつか絶対戻ってきて続きを歩きたいんだ!」と伝えると、「私たちももう少し先まで進んでから一旦帰るのよ。次に私たちが戻ってきた時にまたきっと会えるわ」


不思議なことにこの道に来ると、全ての言葉に力を感じ、本当に次回会うんだろうな、と心から信じることができます


さて予めバスターミナルで買っておいたチケットを持ってバスに乗車


まずはパンプローナに向かいます


久しぶりの乗り物は驚くほど速くて…!


この日の朝に出てきたロルカまでたったの15分


プエンテ=ラ=レイナまで、そこから15分


そしてその前日に宿泊したウテルガを遠目に見ながら、雨の中這いつくばって越えた峠をビュンッ💨と通過し、


12時過ぎにはパンプローナのバスターミナルに到着!


こっちが3日かけて歩いた道をたった1時間で…!


まぁ、そーゆーもんですよねー😑


でも歩いたからこそ見えたものや、多くの触れ合いがありました


次の問題はロンセスバリェス行きのバスが、どのバス会社で運行され、何時にどこから出発するかということ


何日か前に巡礼路上で見た時刻表とグーグルマップで検索して出てくる時刻とは異なっていたし…


複数あるバス会社のカウンターから一つを選び、尋ねてみると、「ロンセスバリェス行きは13時30分に出るわよ、出発地点はまもなく表示されるからよく見てて!」とのこと


今までどのサイトをみてもその時刻は無かったような…


いずれにせよまだ時間があるので、再びパンプローナの街を散策しようと試みるも、痛む脚がそれを許さず


しばし芝生の上で日光浴をすることにしました





しっかしよくこんな裏がツルツルの靴で100キロ以上も歩けたもんだ…!





13時過ぎに地下のターミナルに戻ると、あった!(下から3番目)


出発するスポットが20から26の間というアバウトさがスペインぽくて良き、ですな





ここのターミナルは各乗車スポットが放射状になっていて、とてもカッコいいです





無事ロンセスバリェス行きのバスに乗り込むことができました


出発したバスは、数日前に歩いた道や街を、やはり風のように通過していきます





夜に凍える思いをしたララソアニャのアルベルゲの前も通過


カップラーメンを買った商店の前を通りかかると、たまたま誰もいないタイミングだったようで、先日とても陽気に迎えてくれた店主が時間を持て余していたのか、バスから誰か降りてこないかと、文字通り首を長くしてこちらを見つめていた表情が何とも憂いを帯びていて、印象的でした


車窓からはたくさんの「同志」を発見


そこを歩いたタイミングさえ異なりますが、それぞれのルートを歩いていた時の苦労、楽しさ、景色の美しさなどを即座に共有することができます


ある峠にさしかかると、フードトラックの前で休む巡礼者たちからお手振りのご挨拶を頂きましたが、その中にいた黒人の女の子の、心から巡礼を楽しんでいる!という純粋な表情!


なぜか泣けてしまいました…


まだまだ解毒が足りないのでしょうか…


バスはガードレールの無いつづら折りのルートにも関わらずもの凄いスピードで飛ばしに飛ばし、それこそ2日かけて歩いた街々を1時間で走破


14時半過ぎに無事ロンセスバリェスに到着しました


ここからサン=ジャンまではタクシーで戻ります





少し見にくいですが、右奥の雲間から見えるピレネーの峠が雪化粧❄️


巡礼者たちは大丈夫だったのかな?


今回Wi-Fiを持っていかなかったので、先日泊まったアルベルゲのオスピタレイロにタクシーを呼んでもらおうとしましたが、「電話は貸してやるから自分でかけろ」とのこと


一瞬たじろぎましたが、今までの体当たり言語で何とかアタック!


「サン=ジャンまでね!50ユーロでいいかな?」


ハンガリー人のマテくんの経験談で、パンプローナからサン=ジャンまで100ユーロと聞いていたので、そのくらいの相場でしょう


「いま遠くにいるからそっちに着くのが16時くらいになるけどいいかな?」


全然いいともさ!


それまでの時間を使って、ピレネーを降りてきて、アルベルゲの順番待ちのために中庭で休んでいる旅人に声を掛けます


たまたま1人目がシュトゥットガルトから来たドイツ人だったために、話がスムーズに進みました


幸い巡礼路上には目立った雪も無くスムーズに歩けた、とのこと


良かった!


その他にも、彼が札幌も含めて日本に来たことがあるという話や、シュトゥットガルトの音楽事情、バレエが素晴らしいという話を聞いて、楽しくお別れ


くれぐれも先々Buen Caminoです👍


15時半になったのでそろそろ待ち合わせ場所である、先日夕食、朝食を食べたバルに行き、そこで遅い昼食





テラスでゆったりとスペイン最後の食事を始めた途端、道の向こうからタクシーが…!


え〝?😱


運転手が降りてきて、「サン=ジャンまでのお客さんだよね?」


「まぢっすか?っつかいまちょうど食べ始めたばっかなんだけど…」とテーブルを指さすと、


「わかった、ゆっくり食べな」とのこと


寛大なお言葉にホッとしたのも束の間、運転手がすりガラスの向こう側の誰かに「こいつなんか食ってるよ」のジェスチャー


相乗りかぃ!


というわけで慌てて硬いパンをワインでグイッと呑み込みタクシーへ!


案の定、車内にはカナダから来たという夫婦が2人待っておられました


待たせてしまったことをお詫びしてタクシーは発車


そのタクシーも今までのバスに負けず劣らず、とにかく飛ばす飛ばす!


やはりガードレールの無いつづら折りの坂道を一切の容赦なく突き進みます🏎️


この恐怖にはむしろ少しアルコールが入っていて良かったかもしれません😅


途中何人かの巡礼者を見かけたような気もしましたが、次の瞬間にはもうサン=ジャンに辿り着いていました


ロンセスバリェスを出てたった30分の出来事


それこそ初日に自分の身体と対話しながら歩いた7時間は?っちゅう話です…


ところで支払いの時に、「20ユーロね!」と言われてビックリ!


相乗り客と折半という形にしてくれたのです!


ムーチョス・グラシアス❗️


こーゆー時ばっかり適当なスペイン語が出てきます😅


この後、初日とは違うアルベルゲに荷物を置いて、前回できなかった、街を散策









街をぐるりと巡る城壁に上がります








要塞に着くと








とても美しい景色が広がっていました








要塞から川の方に下り











19時からのミサに参加





多くの地元の方々、巡礼者の方々





ミサが終わると、巡礼者だけ前に集められ、出身国を聞かれます


ドイツ、スペイン、韓国、アメリカ、カナダ、ブラジル、オーストラリア…


「日本」と申告するとフランス人の神父さまが「じゃ、ジャポン?」とまさかの2度聞き


やはり日本人に見えなかったのか、日本人が珍しかったのか…


ホントどうでもいいことなんですけどね😌


そしてこれからの道のりの安全を祈願して頂きます


こちらも向かう方向は違えど、日本までの、そして日本での生きる力を祈念








聖堂を後にします


アルベルゲに戻ると、部屋のベッドは満席状態


ここは毛布が無いタイプでしたが、当然のようにトイレのトイレットペーパーも無い!


ただこういったパターンや野外緊急時の為に日本から持っていったのが最後の最後で功を奏し、それを嘆いていた巡礼者のために「寄付」してきました


ちょっとはお役に立てたでしょうか?


というわけで、100キロ以上の道のりを歩き通せたことに感謝して、明朝6時半の電車に乗るべく、21時過ぎに就寝💤





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Last updated  Apr 20, 2024 11:33:59 AM
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