[第四論]日本人はいつまで英語が苦手か?
今は日本だって中学・高校の英語の授業を英語でやる時代である。前時代的な受験英語云々という話はもう時代遅れで通じない。とは思うんだが、とあるTVCMを見て「これでは日本人の英語は永久に上達しない」と思った。それはテニスの錦織(Nishikori)が出ているリ〇シル(LI〇IL)のCMである。錦織とリ〇シルでは「R」と「L」だから繋がらないんである。どこの広告代理店が作ったか知らないが、英語ができない人であることは間違いない。ところで、日本人にLとRの区別は本当にできないのだろうか? 私は全くそうは思わない。勿論、100%区別できるようになるわけではないが、実用上問題ないレベルに到達するのは容易い。ただし、本気でやるならば。私自身、外国人と英語で話していて、LとRを訊き返されたことはない。さて、ではどうやってマスターするか? それは意識してLとRが連続して登場する単語や熟語を発音練習するのがいい。例えばある大学の英語の先生は、こんな例を挙げている。Marilyn Monroe (マリリン・モンロー)R→L→Rと、立て続けに出てくる。カタカナで見ていると判らないが、LとRの舌の動きを意識して発音を繰り返せば、筋肉が疲れて口内に唾液が溢れてくる。溢れなければ発音が甘い証拠。でも人名だと固有名詞なので、発音練習の題材以上の日常会話での使い道がほとんどない。ならば別の例。「日本人」が英語を使う上で意味的にも発音的にも知っておくといいと私が思う例を挙げよう。lotus root (レンコン)ちゃんとLとRが出てくるし、日本的な食材なので、海外から来た人と一緒に日本食を食べたりするときなどに実際に使える。私も使った経験が、一度や二度じゃなくてある。LとRがそれぞれ語頭に出てくるので練習素材としては初心者向け。