たった一通の短いメールだけで
ハードな仕事の合間に、ふーーっとため息をつきながら彼にメールを書いた。「大変な仕事中。会いたい。XXくんの100万倍会いたい」って。そしたら返事をくれました。私が待っている「長いメール」ではなかったけれど。まず「XXと比べるな。」と。はいはい、すみません。でもね、たとえば私が、「おまえのことは二番目の妻よりも100万倍好きだよ」って言われたら、嬉しいと思うんだなあ。「お前のことは2番目の妻より好きだよ」って言われたら、「そんなのと比べるな」と思うけど、100万倍なら比べられてもうれしいわ。そして、この間のライブがうまくいったので、あなたに動画を送ろうと思ったら、録画係の人がスイッチを押し忘れてほとんど撮れなくて残念だったというような内容だった。私は1 プライベートライブという私だけのためにお部屋の中の私の隣で歌ってくれる形式2 ライブの録音や録画ではなくて、私のためだけに録音(録画)してくれたオリジナルのもの3 ライブの記録の順番で好きなので、みんなが見られてyoutubeなんかにアップしちゃうような動画にそれほどの執着はない。もちろん彼の舞台は全部見たいから、見たかったなとは思うけど、彼が思うほどにはがっかりしない。それよりも、彼がこの状況下で、私に動画を送ろうとしてくれたという事実がうれしくて、あれ?もしやもう本当に怒っていないのかも?とほっとしていいのかも?と嬉しかった。行き詰まった彼のメールには、きっとネガティブなことがたくさん書かれているのだと思う。私たちの将来のことや、私たちの性格のことや、私たちの相性のことや、私たちの過去のことや、私たちの置かれた環境のこと。だからこそ、行き詰まったんでしょう??最初に私たちがまたここで始まりかけたとき、彼は「遠距離だからなあ」としぶっていた。日本の彼は困った時にはいつも「明日会おうか?」って言ってくれるという話をしたら、「あー。それはできない」と悔しがった。うまくいかない理由を考え始めれば山ほど理由はあるのだ。でも、私たちだからこそ乗り越えられるのではという希望や根拠を考えても、いくらでも理由は出てくるのだ。私はいつもその狭間を行ったり来たりする。その後、私がまた調子に乗ってメールを書いたら、もう返事は来なかった。いつも最後は私のメールで終わる。彼は筆不精だから、これには慣れないと。首の皮一枚から、なんだかまた絆が戻ってきたような・・。彼がいてくれるなら、私はもう何もいらない。欲張らない。ほかの誰かと遊びに行く必要なんてない。ここにいてくれないから、行くけどね。でも、そんなに楽しいわけじゃないんだよ。楽しいから行くんじゃなくて、暇だから行くんだからね。行けば楽しくできるのが私の特技なんだからね。何も話さなくても、そばにいたいのはあなただけ。ただそこにいたい。必要としてくれないかなあ。すごくすごく。居候、まだいるのかなあ。怖くて聞けないよ。たぶんいるんだろうなあ。いなくなったらさすがに報告してくれるよなあ。来週はグアムだ。同じアメリカだ。すごく遠いけど。でもいいや。