テーマ:安倍内閣について(34)
カテゴリ:政治を語ろう
安倍氏の所信表明の(教育再生)を見てみます。
まず、ここで語られている「教育の目的」とは 「教育の目的は、志ある国民を育て、品格ある国家、社会をつくることです。」 と、安倍さんは言っています。 よくわかりません。なのにその後、吉田松陰について急に語りだすので、意味不明のまま終わっています。 これを「教育基本法」の「第一条(教育の目的)」と比べてみましょう。 教育は、人格の完成をめざし、平和的な国家及び社会の形成者として、真理と正義を愛し、個人の価値をたつとび、勤労と責任を重んじ、自主的精神に充ちた心身ともに健康な国民の育成を期して行われなければならない。 「志ある国民」「品格ある国家」などという自分に酔ったような言葉で、教育を語らないでください。 そして、その実現のために必要なのが「教育基本法の『改正』」と言っていますから、お話になりません。 この人は、ライブドアの事件も「教育基本法」のせいだと言った人ですからね。 さらにその後 すべての子どもに高い学力と規範意識を身につける機会を保障するため、公教育を再生します。 と言っています。「高い学力」はともかく「規範意識を身につける機会を保障します」という文言が自然にでてくるあたり、安倍氏の教育に対する認識の、甘さと無理解を感じますね。 ここで言う「規範意識」とは、その前の部分で言っている 私が目指す「美しい国、日本」を実現するためには、次代を背負って立つ子どもや若者の育成が不可欠です。ところが、近年、子どものモラルや学ぶ意欲が低下しており、子どもを取り巻く家庭や地域の教育力の低下も指摘されています。 と関わっているのでしょうが、これはもう子どもの問題というより社会の問題です。モラルの低下は、子どもより大人のほうがひどいのです。この問題を「公教育の再生」により解決できると本気で思ってはいないでしょうね。まさか。 「高い学力」については、その方法を言っていますので引用します。 学力の向上については、必要な授業時間数を十分に確保するとともに、基礎学力強化プログラムを推進します。教員の質の向上に向けて、教員免許の更新制度の導入を図るとともに、学校同士が切磋琢磨して、質の高い教育を提供できるよう、外部評価を導入します。 結局、教員と学校のしりをたたいてなんとかすると言っているんですよ。 あーあ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[政治を語ろう] カテゴリの最新記事
|
|