「マスコミ的正しさ」を疑え ~「反権力」は正義ですか
「マスコミ的正しさ」を疑え「マスコミの使命は権力と戦うことだ」そんな建前でポジションを固定して良いのだろうか。必要なのは事実をもとに是々非々で議論し、より良い道を模索することのはず。経済や安全保障を印象と感情で語り、被災地の悪しき風評を広める。その結論ありきの報道は見限られてきてはいないかこの本の内容紹介ですが、本当にその通りですね。インターネットによって、マスコミからニュースが解き放たれ、ある意味で初めて自由化されたように思います。特定の思想や感覚に支配されたマスコミというニュースの権力者が、その思想や感覚に基づいて、民衆を誘導することが困難になってきていると思います。テレビのニュースとワイドショー、或いは特定の新聞しか読まない人は今でも簡単に誘導できるのでしょうけど。「反権力」は正義ですか ラジオニュースの現場から (新潮新書) [ 飯田 浩司 ]価格:836円(税込、送料無料) (2020/1/10時点)例えば、とてもわかりやすいのが、この朝日新聞の記者戦争が始まりそうな情勢。でも僕たちは覚えておこう。米国が最初に国家としてイランの要人を攻撃したことを。今の世の中、歴史は簡単に書き換えられてしまうから https://t.co/06O3nyGMkT @jijicomさんから— 三浦英之 「南三陸日記」にPCJF奨励賞 (@miura_hideyuki) January 8, 2020この朝日新聞記者の意見だけ見てると、知らない読者は簡単に騙されますね。「トランプ大統領がソレイマニ司令官を殺害した。酷い!」確かに殺害が容認される話ではないと思います。それ自体は非難されるでしょう。しかし、この意見はその前に何があったかを覆い隠しています。その上で「歴史は簡単に書き換えられる。」と他人ごとのように正義を気取っていますが、実はわかってて、自分自身が歴史を書き換えています。ある意味、非常に滑稽ですが、裏を知らないと天下の朝日新聞記者が堂々と言ってるんだから、正確な情報なんだろうと勘違いさせられます。インターネットで過去に起きたことを時系列に振り返れば、この印象操作のカラクリがわかります。恐らくこうした嘘のニュースが流布されることを見越してか、河野太郎防衛大臣がブログにまとめたものを佐々木俊尚さんが紹介してくれてました。ソレイマニ司令官殺害までにどういうことが起きていたのかがよくわかる河野太郎防衛大臣のブログ記事。これらをちゃんと押さえた上で事態を認識しましょう。/イラクで何が起こったのか https://t.co/TBqWmiKryw— 佐々木俊尚 (@sasakitoshinao) January 8, 2020イラクで何が起こったのかこれって本来マスコミの仕事じゃないの・イラクで何が起こったのか簡単にまとめると10月以降、米軍基地に対する攻撃が多発し、アメリカはソレイマニ司令官の関与を主張。12月27日、ロケット弾30発以上が着弾し、米軍民間人が1人死亡、米軍兵士4人とイラク治安部隊2人が負傷。12月29日、アメリカは「防御的対応」として精密攻撃を実施。12月31日、米軍攻撃に反発した民衆がバグダッドにあるアメリカ大使館を襲撃。1月2日、米軍はイランへの先制攻撃を辞さずと警告。1月3日ソレイマニ司令官にミサイルが命中し、司令官は死亡。こうやって整理しないと、何がどうなって、こうなったかって、我々一般の人間にはにわかに理解できないですね。で、トランプ大統領のいかつい表情の写真とセットで「先に手を出したアメリカが悪い」と嘘のニュース流されたら、「嗚呼、トランプ大統領は酷い…」なんて、ころっと騙されてしまう訳です。しかし、大昔でなく、最近のことなので、この時系列は流石に誤魔化せません。インターネットでは嘘の情報もたくさんありますが、最初からそう思ってみているから、読者は自分で善悪を判断しようとします。一方で、テレビや新聞を最初から「正しい」と思い込んで見ていると簡単に思想、感覚を誘導されていく訳です。これは本当に怖いことです。読んでみようと思います「反権力」は正義ですか ラジオニュースの現場から (新潮新書) [ 飯田 浩司 ]価格:836円(税込、送料無料) (2020/1/10時点)