テーマ:特別支援教育について(353)
カテゴリ:特別支援教育
ちょっと調子のよくないお子さんがいます。 クラスメートと連日ケンカし、カッとなって教室を飛び出し 校庭をふらふらしたり、保健室に駆け込んで養護の先生と話したり。 別室候補生、といった感じでしょうか。
今日は養護の先生が出張だったため、ガス抜きができずに 教室の隣にある空き教室(少人数学習や作業時に使う教室)に駆け込み 中から鍵をかけてしまってました。
ベランダもある2階だし、もしも飛び降りでもされたら。。。。
たまたま空き時間だったので、様子をうかがいに行きました。
窓からのぞくと、イライラがピークに来ており、それでいて不安げな表情。 目が合ったので、にっこり笑って、手に持っていたファイルを見せ、 「ごめ~ん、先生ここで作業しなくちゃいけないんだけど、ちょっとあけてくれる?」と一言。
すんなりとあけてくれました。
ファイルの中から登場したのは、生協のありとあらゆるカタログ。 教卓に座ると、仕事をするようにファイルを広げて、 「ねえ、○○くん、先生にはどのエプロンが似合うと思う?」と投げかけてみました。
近寄ってきてカタログを覗き込み、選んで指さしてくれたのは 赤とピンクのかわいいチェック柄のサロンエプロン。
よ~し、いける!!! 次々にいろんなカタログを広げて、他愛のない話をつづけました。 洋服や食べ物、などなど。 保育園のころ、お泊り保育で肉まんを作ったのがきっかけで、 家でもいろんな料理を作っている、ということまで話してくれました。
怒りの原因やら、彼の行動については、一切聞きません。 担任の先生や教頭先生から、何度もしつこく聞かれるはずですから。
20分ほどしたときに、担任の先生がみえて、 「心配している。どうするつもりなのか」と聞かれましたが 落ち着きを取り戻していた彼は、教室に戻ること、ケンカした人と話し合うこと、 そして教室に戻る時間を約束していました。
担任の先生が「じゃあ、待ってますね」の言葉とともに部屋を出られた瞬間に 「40分?」と聞いてみると「うん、40分」と答えてきたので、また雑談に戻りました。
そして約束の40分0秒を私の携帯の時計で確認すると 何事もなかったかのように教室に戻り、ごくごく普通に授業を受けたそうです。
これから当面、空き時間にはその教室に、小物を持って行っておこうと思います。 程よく心地よく、それでいてはまり込まないようなもの。。。 レシピ本とかが有効かもしれません。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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