天下道楽倶楽部・別館

知らなかったからしゃあないのですが、なんか釈然としない。

最高裁で、社交ダンス教室７カ所で、市販されている音楽ＣＤを
使って行ったレッスンが「著作権侵害である」としてＪＡＳＲＡＣから
訴えられ、最高裁でＪＡＳＲＡＣの言い分が認められ、著作権侵害の
損害賠償として、過去１０年分、約３６００万円の支払いを命じたそうな。

正直、わたいのような何も知らない一般ぴーぽーは、ＪＡＳＲＡＣが新たな
言いがかり付けて最高裁が賄賂貰って有罪にしたとしか見えないんですけども。

市販のＣＤには著作権使用料が含まれていることは、大概の人は知っていると
思うんです。
じゃあ、使用料払ってＣＤ買ったってのに、なんでみんなでＣＤ聞くこと、
ダンスするのに適してるからその曲で練習することが著作権侵害になるのかって
とこなんですけども、最高裁の判決曰く、
「レッスンでの使用は不特定多数に対する『公の演奏』にあたる」
という事になるそうなんですわ。
つまり、ダンス教室のように、不特定多数が集まる場所でＣＤをかける行為は、
立派な公演となるんだそうな。

そんなアホな。

受講者側はその曲目当てで受講料払ってるわけでもなきゃ、教室側だって
レッスンに使った曲で稼いでるわけじゃない。
普通に考えて、教室側が教えたいダンスに適した曲だからということで、
「購入して」使用しているわけですから、普通に考えたらもう使用量は
「納めて」いると思うじゃないですか。
だから、「ちゃんとＣＤ買ってるのに何でまた金払わなきゃいけないの？」
てなことになると思うんですよね。
正直、これが有罪なら、みんなでパーティ開いてＣＤで音楽流すためにも
いちいちＪＡＳＲＡＣに申請しなきゃ有罪って事になるわけですか？
学園祭で主催者がいちいちＪＡＳＲＡＣに申請してるって聞いたことあります？
運動会でバックミュージックは流せなくなるし、
極端な話、音楽会で演奏者側は、演奏する曲毎の使用料払わなきゃ演奏会を
開けないって事になるわけですやね？
プロレスやボクシング、格闘技にプロ野球選手の入場曲なんかは、全員の曲
全部ＪＡＳＲＡＣに申請しているとは到底思えませんがね？
外人選手が「この曲かけて」と持ってきた物にまでＪＡＳＲＡＣはチェック
させろと言うてるのかえ？

何処まで金に意地汚いですかＪＡＳＲＡＣは？

だいたいＪＡＳＲＡＣの著作権料の取り方はぼったくりも良いとこで、
あるアーティストの歌を使用したいとする場合、
曲のさわりだけだろうが、
歌詞だけだろうが、
歌抜きで曲だけだろうが
着メロのさび部分単和音であろうが、
曲全部使用した分きっちり徴収してやがりますからね。
普通に考えて、その曲に関して、作詞家、作曲家、歌い手揃って一つの作品
であると思うんで、曲だけなら、作詞家、歌い手分は差し引かないとおかし
いんじゃないかなと思うんですよね。
だって歌入ってないんだから。
使っていない物に金払うのっておかしかないですか。

まぁ確かに、使用料払っている教室もあるので、これで無罪となれば
払ってる教室からＪＡＳＲＡＣにクレームが付くのも目に見えてるわけで、
ＪＡＳＲＡＣが損しないためにも勝たなきゃ行けない裁判ではあったの
でしょうが、そもそもこういった場合の使用規約ってもの、ＪＡＳＲＡＣが
明示してないからこうなるんじゃないの？
当然、こういったスクール等を開くためにはそれなりの申請をしなきゃ
いけないと思うんですよね。そこできちっとした説明体制が出来てないから
こういった事態を招くんじゃないのかなと。
使用に関して、もっと一般人がわかりやすく納得できる説明を
積極的にしなきゃこんな事例は後を絶たないと思います。

そもそも、カセットテープやＭＤにダビングはＯＫで円盤は駄目っていう
理屈がわからんし、売り上げ低下がパソコンでのＣＤコピーの性などという
世も末な判断でオーディオ機器のサリンとも言えるＣＣＣＤなんぞ推奨しとる
時点でＪＡＳＲＡＣは救いようがないんですがね。

今日は以上！