プレイステーション（以下：ＰＳ）の最新機種であるＰＳ３の詳細が
ついに発表されました。
これは本当に大きな掛けに出たと思います。
いまやＤＶＤレコーダーですら５万を切る時代に、ゲーム機が６万を
越えるというのは、はっきり言ってマイナスイメージにしかならないと
わたしゃ思う次第でありますよ。
もともとＰＳに限らず、ソニーは独自仕様の自社部品を使うことで
信頼性を高めている(とはいえ、いわゆるソニータイマーも健在)わけですが、
それが裏目に出て、ソニーっていうブランドって言う物も後押しするために
ソニー製品は他社よりも高価な物になる要因になっているようですね。
馬鹿社長の宣う「最先端のコンピューターシステム」として、ＰＳ３を
日本の世論が受け入れてくれるか否か。
現状では「否」でしかないように思います。
ＰＣが今や一家に一台の時代、ゲーム機からのしあがってきたＰＳ３を
ＰＣ以上の物として一般家庭が認知してくれる可能性はかなり低いと思います。
今回採用される新規格ＤＶＤであるブルーレイ・ディスクの普及をはかる
という目的もあるのだろうけど、ＸＢＯＸ３６０の低迷っぷりを見ていても
分かるとおり、どんなに新機能を満載しようとも、所詮はゲーム機としてしか
見られていない以上、ゲームソフトがユーザーに受け入れられなければ独活の
大木の何者でもないわけで、ＰＳ３の発売延期の一番の要因といわれる、
機体のスペックにソフト開発が追いつかない（ソニーの提供する開発環境が
高価すぎ、且つ複雑という面もあるらしい）現状では、ＸＢＯＸの二の舞に
なるのが目に見えているように思いますよ。
ＰＳ２がここまで普及しているのはひとえに魅力的なソフトが続々と
発売され続けているからであるけれど、初回の価格も初代ＰＳより１万円高
程度の価格だったので、ちょっと高くても皆買ったわけですよ。
ＤＶＤーＲＯＭ採用で音声や動画をふんだんに使ったソフトに対する期待も
あったと思います。
一方、ブルーレイ・ディスクは東芝が推奨する別規格の次世代ＤＶＤである
ＨＤ－ＤＶＤとの規格争いの影響で世間一般にどういう物かというアピールが
ほとんど出来ていないので、それを採用するからどうなるんだという期待感も
ＰＳ３には持たれていないように思います。
多分大容量ＤＶＤ程度しか思われていないと思います。
かく言うわたいもその程度にしか認識してませんので、それ以外の凄さを
どなたか教えてくださいお願いします。
そんな無知なわたいのことはこの際放って置いて、
今まで複数枚組だったソフトであっても１枚で収まる上に更に有り余る容量を
確保できる新規格のＤＶＤを採用し、ＰＳ２より更に鮮やかになったグラフィ
ック能力と処理能力を持つといわれても、今の現状ではＰＳからＰＳ２へ進化
したときと同程度にしか受け止められないように思えます。
ＰＳとＰＳ２との価格差は約１万円でした。
２万円のところが３万円。ちょっと割高感が有るが次世代機になるのだから
このくらいになるかと言える程度といえたと思います。
しかしＰＳ３は、約３万円だった初期ＰＳ２の販売価格の２倍、約２万円で
ある現価格の３倍もの価格を提示されて、ユーザーが「これはお買い得だ！」
と思えるか、「ちょっと割高だけども買っちゃおうか」と思えるか、
はなはだ疑問です。
ＰＣが高性能低価格になっている現在では尚更でしょう。
馬鹿社長が言うように、ＰＳ３をゲーム機ではなく、全く新しい次世代マルチ
メディアコンピュータとして世間が受け止めてくれるかが、ＰＳ３の明暗を
分けると思いますが、ＰＳＰの大コケっぷりをみていると、多分「暗」に
向かうのでは無いでしょうかねぇ。
ＰＳＰがＮｉｎｔｅｎｄｏ－ＤＳと常に比較され、先のクリスマス商戦で
大敗を喫した要因は、ＰＳＰをポータブルマルチメディアプレイヤーとして
世間一般が受け止めていないからで、尚かつソフトも従来のＰＳ２と同じような
高性能なソフトを持ち出されてもやはり携帯ゲームとして不適応と見られるから
ではないでしょうかね。
ＰＳ２がゲーム機として確固たる地位を気付いてしまっている以上、
ＰＳ３を全く別物で且つゲーム機ではない代物という捉え方を
世間一般の方々が捉えてくれるとは到底考えにくく、
ＰＳＸがゲームの出来るＤＶＤプレイヤーとして普及させるつもりが
見事なまでにコケ倒したことを考えてみても、ＰＳ３を全く新しい
次世代コンピュータとして捉えて貰える可能性はかなり低いと予想します。
ＰＳ３を次世代コンピュータとして捉えられない要素として、やはり目がいくのが
自社ブランドＰＣであるＶＡＩＯシリーズの存在。
ＰＳ３の売りでもあるインターネットコンテンツの力は時既に備わっている物ですし、
ＤＶＤ環境もマルチコンボドライブ搭載はほとんど標準装備に近い状況下にあり、
今ではＴＶチューナー内蔵でＨＤＤレコーダー代わりにもなるのが当たり前の時代に
なっている上に、ＨＤＤ容量の圧倒的差に加え、ＰＳ３でブルーレイ・ディスク
ドライブを搭載したからにはＶＡＩＯシリーズにも搭載しない訳にはいかないわけで、
結果的に軍配はＰＳ３よりもＶＡＩＯに上がるのが目に見えているように思います。
確かにＰＣとＰＳ３とでは遙かに価格が違いますが、元々コンピュータとして
売り出してる物と、元々がゲーム機から来ている物とでは、やはり見方が変わって
くると思います。
一般ぴーぽーには、どう宣おうと新機種出た程度にしか伝わらないような気がします。
先述したとおり、一家に一台ＰＣが有る時代、ＰＳ３をＰＣに取って代わりうる
ゲーム機を越えたマルチコンピュータと謳っても、結果的にはＰＣに劣るわけで、
ゲーム機という先入観を拭うほどのインパクトもない以上、発売当初は馬鹿が並んで
買うとは思うけど、ＤＳの出荷台数に迫れるとは思えませんし、
下手すればＰＳ２にも及ばないような気がします。
いろいろ次世代機には注目がある物ですが、ＰＳ３には別の意味での注目が
注がれること必須と思います。
今日は以上！
