農林水産航空事業の実施レポート
バックナンバーはこちらです。アグリNAVIテーマ 「 農林水産航空事業の実施レポート 」農水省は4月30日、「農林水産航空事業の実施について」発表しました。1 趣旨農林水産業における航空機の利用は、水稲、畑作、果樹、森林等の病害虫防除のほか、播種、施肥、森林管理の諸作業、農林水産業における各種調査等農林水産業の各分野に及んでいる。このような航空機を利用して行う事業(以下「農林水産航空事業」という。)については、農薬、肥料、種子等の空中散布及び農林水産業における物資の輸送(以下「空中散布等」という。)を通じ、農作業の効率化及び低コスト化に大きく寄与するとともに、危害防止に配慮した安全かつ適正な運営を図ることが求められていることから、その実施体制、実施方法等について定めることとする。概要 )農林水産業において航空機(有人ヘリコプター)を利用して行う農薬散布等の作業(農林水産航空事業)について、平成22年度の実施計画を取りまとめましたので公表します。平成22年度は、農業分野で 2,494,269 ha、林業分野で 77,869 ha への散布が計画されています。農林水産航空事業 )1.水稲、畑作、果樹、森林等の病害虫防除のほか、播種、施肥、森林管理の諸作業、各種調査等、農林水産業の各分野において実施されており、農作業の効率化及び低コスト化に寄与しています。2.有人ヘリコプターを利用して行う農薬散布等の作業の安全かつ適切な実施を図る観点から、事業開始前に全国の計画を取りまとめて公表しています。平成22年度の実施計画の概要 )農業分野では 2,494,269 ha への散布内訳は、1.水稲防除 52,223 ha2.水稲以外(果樹、畑作物等)の防除 6,520 ha3.ミバエ類再侵入防止等 2,433,629 ha4.その他(播種・施肥等) 1,897 ha 林業分野では 77,869 ha への散布。内訳は、1.松くい虫防除 21,727 ha2.野鼠駆除 56,121 ha3.その他(播種・施肥等) 21 ha 気象条件 )(1)風速A.水産増殖以外の散布を行う場合において、地上1.5メートルの位置における風速が、粉剤散布、微粒剤散布、微量散布及び液剤少量散布にあっては3メートル/秒、液剤散布及び粒剤散布にあっては5メートル/秒を超えるときは、これを行わないものとする。B.水産増殖の散布を行う場合において、海岸の地上1.5メートルの位置における風速が6メートル/秒を超えるときは、これを行わないものとする。(2)風向風向に注意して散布区域外に薬剤が漂流飛散しないよう努めるものとする。(3)上昇気流粉剤等飛散性の高い資材の散布は、上昇気流の発生が少なく気象の安定した時間に実施するものとする。(4)雨及び霧等雨及び霧等により飛行の安全性が確保し難い場合又は散布資材等の効果及び安全性が確保し難い場合には実施しないものとする。感想 )農林水産航空事業の大半が、ミバエ類再侵入防止等に活用されていることが一目瞭然です。農家にとっての害虫駆除は主要な営農作業になっています。再侵入防止という言葉に、その対策が繰り返し必要であるということをうかがわせています。農家とミバエの戦いが今年も始まります。冬場から4月下旬ころまで続いた長い天候不順の原因の1つは、負の北極振動です。オールデンウイークとはまさに良くも名付けたものと、農家も胸を撫で下ろして、鉢巻しめて腕をぶして野良仕事に励んでいることでしょう。春先の遅れを取り戻せるほど、天候の回復を祈らずにはいられません。空中散布が、気象条件で細かく定められていることが良く分かりました。農家への具体的な情報提供に活用してゆきたいと思います。省エネ・グリーン化推進ソリューション )水道水は貴重な資源ですトータル節水システム省エネ・グリーン化は直ぐに取り組みができる省電力から省電力システム防災メールのパイオニア「ウェザーコンタクト」火災対策などに普及が加速 「消棒シリーズ」