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最新情報 前立腺がんの診断と治療

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2013年04月06日
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カテゴリ:前立腺がん
たくさんの前立腺がんの患者さんが内分泌療法を受けられています。

たとえば、(ゾラデックス又はリュープリンの注射)と(カソデックスまたはオダインの内服)を組み合わせたものをMAB療法とよびます。



昨日米国泌尿器科学会からのメールで知ったニュースですが、

今月号の『The New England Journal of Medicine』で発表された論文です。

Intermittent versus Continuous Androgen Deprivation in Prostate Cancer


◇◇ 大ニュースとして紹介されています。◇◇


前立腺がんが見つかって、転移があるような進行前立腺がんに対してMAB療法はよく行われます。

診断がついてから、定期的に注射を打つこととカソデックスまたオダインの内服を続けることが日本では多いようです(いわゆるMAB療法)。


『前立腺がん・・・・言われたら読む本』の中にも説明しましたが

内分泌療法の『間欠療法』というのがあって、Uromasterの病院では行っていませんが、欧米では、良く行われていますし、日本でも一部の施設でも行われています。

Uromasterの病院では長期間PSAが0.00~0.01が続く患者さんで無治療にする事はあります。ただ、休薬を長く続けると、テストステロンが上がってきて次いでPSAが上昇することが多くまた再開します。

ともあれ、間欠療法というのは、これは、内分泌療法を行うわけですが、PSAが下がれば休薬して、またPSAが上がってくれば、内分泌療法を再開する方法です。




利点としては、内分泌療法による副作用(性欲減退、ぼっ起不全、精神症状など)を休薬することで、軽減できるのではないか、また持続で使うのと比べて効果も変わらないといった、研究結果がいくつか出ていました。

内分泌療法の持続療法と間欠療法が効果が変わらないとすれば、副作用が少ない間欠療法が魅力的となります。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

論文の要約しか見ていませんが、今回の論文では、転移が見つかった前立腺がんの患者さん1535人に、MAB療法を7か月おこない、以後、765人には持続療法、770名には間欠療法を行い、副作用と生存率の差をみています。

結果ですが、約10年間観察を行って、生存率に関しては、

間欠療法が 平均5.1年
持続療法が 平均5.8年

と、0.7年持続療法の方が生存期間が長かった。

副作用に関しては、

ぼっ起能や精神的健康を検討してみると、間欠療法は、初めの3か月までは持続療法より優っていたが、それ以降は、どちらも差がなかった。
重大な副作用も両治療法で差がなかった。

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これは、患者さんの数も多く、長期間観察したきちんとした研究なので、かなり信用のおける研究と考えられます。それで、大ニュースとなったのです。

つまり、

間欠療法は治療開始初期では、男性ホルモン低下による副作用を軽減するが、長続きしない。生存期間は、持続療法のほうが0.7年ほど、やや長い。



『初期の副作用を抑えたいなら間欠療法ですが、少しでも長生きしたいということであれば、持続療法がいい』

ということが言えるかもしれません。






『前立腺がん、前立腺がん疑いと言われたら読む本』

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最終更新日  2013年05月11日 18時40分42秒
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