てんやのブログ

アルミ電解コンデンサ交換＆音質雑感…「サインスマート 6N3 Hifi バッフォー チューブプリアンプキット トランス付き 実装済み」改造

関連記事１・・・交換部品リスト
関連記事２・・・キット新旧比較


　「サインスマート 6N3 Hifi バッフォー チューブプリアンプキット トランス付き 実装済み」（以下、キットと書きます）のアルミ電解コンデンサ　C1,C2,C3を交換しました。

　まずはC1だけ交換。

キットにもともと付いていたC1

□M　CE FCの印字があります。
パナソニック(旧松下)のFCシリーズのようです。低インピーダンス品です。奢ってますね。

取り外した所


新しく付けたアルミ電解コンデンサ

105℃品オーディオ用広温度範囲ハイグレード電解コンデンサ、ニチコン KAシリーズ 16V 3300μF・・・UKA1C332MHD
旧→新：耐圧10V→16V、容量2200μF→3300μF

　ほんとは、2200μFも買っていたので、まず2200μFを付けて、音を確認してから3300μFを付けようと思ってたのですが、もともとのC1を取り外すのに苦労したので最初から恒久処置にするつもりだった3300μFを付けました。
　スルーホール基板なので、スルーホール内のハンダを吸い取るのに四苦八苦しました。

別角度から

付けた物は背が高いので、隣のレジスタにかぶってます。なんとか、キットの天板の下に入ります。ギリギリで。

新C1、はんだ付け部

取外しに苦労したのでフラックスが溜まってます。

こんな感じ



　ここで、C1交換したのみでの試聴をしてみました。

　音は、前よりも低音の輪郭が若干はっきりして、若干押し出し感も出てきたような気がしました。プラセボかも(笑)。


　次はC2,C3の交換です。
　このアルミ電解コンデンサは自立型なので、スルーホール内で端子がくの字にフォーミングされているため、はんだ吸い取り器で何回やってもスルーホール内のハンダが吸い取れず、仕方ないので無理やり基板から引剥したら、スルーホールめっきごと取れてしまいましたorz　

取れたスルーホールめっき


ランドも剥離ｗ


部品面側パターンも剥離・断線



　仕方ないので、部品面側パターン(配線)は、はんだ面側でジャンパー線で繋ぐことにしたので、念のため部品面側の配線を写真にとっておきました。

部品面側パターン(配線)


はんだ面側ジャンパー接続状態

このジャンパー線は接続が間違っていることが、後々判明します。

新C2,C3取り付け状態

新C2,C3は、85℃品 電解コンデンサ、ニチコンVRシリーズ 350V 220μF・・・UVR2V221MRDです。
旧→新：耐圧200V→350V、容量150(又は180)μF→220μF、耐熱105℃→85℃
かなり背は高くなりましたが、キットの天板の穴には入る直径なので、天板は取付可能です。

出来上がり(但し、部品面側のみｗ)



　さて、試聴だと思って、他機器と接続したものの、音が変です。テスターで怪しそうなところを当たってみました。
　C2,C3のプラス側端子とマイナス側端子との電位差を計ると、210Vありました。あらかじめ確認しておいた正常時の電位差は150～170Vでしたので、これはおかしいです。
　R3(C1の下に隠れたレジスタのこと)の両端子間の抵抗が0Ωでした。当然電位差はゼロ。
　R3が壊れてショートしたか、ジャンパー線の結線を間違えたかですね。結線間違いの確率のほうが高いので(笑)、先に念のため写真撮影しておいた部品面側パターンとジャンパー線の結線を見比べるとやっぱり違ってました、結線が。


正しいジャンパー線接続

結線を直して電源(トランス)と接続して、各部テスタで当たってみましたが正常時の値になりました。


試聴時



　C1に加え、C2,C3も交換した状態で試聴しました。

　ん～、C1のみ交換時とあまり変わった印象は有りませんでした。というか、ほんの少し、若干の若干の若干くらいですが、輪郭が甘くなったような気がしないでもない感じ。

　交換用部品を注文した時は、各部品単品で交換した状態でそれぞれ音を確認しようかと思ってましたが、はんだの吸い取りに苦労するので何回も取外し、元に戻す作業をやってられないのでやめました。パターンも切れそうだしね。


　あ、ちなみに、ジャンパー接続間違い探しの時に、C2,C3の端子に素手で触れてしまい、軽く感電すること2回…(笑)。死ななくて良かったです。


参考

試聴環境(機器)
PC(再生ソフト：SONY x-アプリ)
↓
USBケーブル「FORMULA2-B-5.0M」
↓
DAコンバータ「marantz HD-DAC1」(電源ケーブル「ゾノトーン6N2P-3.0MEISTER-1.5M」使用)
可変出力端子(RCA)から出力、ボリューム位置は2時位。
↓
安物赤白ピンコード
↓
プリアンプ「サインスマート 6N3 プリアンプキット」
ボリューム位置はMAXあたり。
↓
安物赤白ピンコード
↓
パワーアンプ「ELEKIT　TU-8100　PCL86 シングルステレオパワーアンプキット」
ボリューム位置は11時位。
↓
スピーカケーブル「カナレ　4S6」(バナナプラグaudio-technica AT6302使用)
↓
スピーカ「ONKYO D-77NE」


試聴曲
８月／SCANDAL
缶ビール／SCANDAL
Cの微熱／Λucifer
Technopolis／YMO
記念日／レモンエンジェル(島えりか)
ねぇ／藤田麻衣子
帰ってこいよ／松村和子
高校三年生／舟木一夫

まー、主に聴いたのはSCANDALの「8月」です。時間も余り掛けたくなかったし。



サインスマート 6N3 Hifi バッフォー チューブプリアンプキット トランス付き 実装済み