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照葉ん家

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プロフィール

照葉【てるは】

照葉【てるは】

2005.07.05
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「・・・・ぜいぜい・・・;;」





息切れ激しく寝転がる私の視界に、針葉樹の木が写った。

白い世界で、其処だけは色ついている。それと同時に険しい山並みも見えた。

・・・戦い終わって、山河あり。

城春にして草青みたり・・・と続けたいけど、此処はあいにく春じゃなくて年から年中凍てついた冬だし、私は・・・敗れてない。

なので、どっかのおじさんが書き残したという文の頭も変更しててOKさ。







私は。





何とか。

勝利。

した。




生きてる。




ギリギリだったけど。



この命のエネルギーにバロメーターがあるとするなら、全体の2%も残ってないと思う。

でも、残ってれば十分。

身体は頑丈に出来てるから、じっとしてればそのうち又元気ハツラツ、オロ○ミンCになる。

健康っていいなぁー・・・。

はぁ・・・。










・・・・・・・あーぁ・・・。










呟いて、目を閉じる。

動きまくって火照る体と、盛大にやられた数多くの傷口に当たる冷たい大地が気持ちいい。






私、何やってるんだろうなぁー・・・。




それは近頃たまに訪れる、空虚だった。

ぽかりと突然に気持ちに穴が空いて、ぼぅっとしてしまう。




そりゃぁ強くなりたいけどさ。

強くなってどうすんのよ?私。

上目指したって、それってただの自己満足でしょ?

自己満足って自己完結して終わりじゃないのよ。

強さって、何よ?

ソレ目指して何の意味があるって?

こんなに命辛々にがんばって、痛みに耐えて、必死になって、最後にこの手には何が残るっていうのよ。

ねぇ?誰も居ないけど、だれかぁー?

答えなんて無いの、わかってるけど、誰かぁー・・・。

ねぇ・・・?




・・・うーん・・・。



何だか、これって、泣きたい気持ちっていうのかなぁ・・・。

らしくもないって、分かってるけど・・・。





くすん。





ちょっぴり鼻をすすって、又ごろりと反対側に横を向く。




その時。



視界に入った、とある物体。



「!!」



はっとして身を起こす。



これって、これって、これて・・・。



手で引き寄せてそれを見つめつつ、ごくりと生唾を飲む。




「リネロスッ!!」




叫んで絶句した。

高レベル者の・・・弓職が3次レベルにならないと纏うことがゆるされていない、鎧だった。

生憎、私は弓職ではないので、これが粗悪がどうかの判断はできないけれど、あの集団リンチよろしく痛めつけまくってくれた狼のうちの一匹が隠し持っていたものに違いない。

運が無いのか、こうしたモンスターが密かに隠し持つアイテムを中々拾うことがないので、こういう事が起こりえるということすら忘れかけていた。



「わぁーーー・・・」



感動して、疲れた顔を払拭する笑顔が浮かぶ。

すごいっ!

すごいぞ!!



とっさに浮かんだのは、もちろん、つい最近出来た妹の事だ。

あの子は、何故か弓士になりたくてなりたくて仕方がないという。

くそ真面目で、無愛想で、堅苦しい子だけども、笑うとかわいい。

姉の欲目だろうけど、かわいいのよ!

誰に異論があろうとも、言い切るわよ、私は。



なので。



急激に私の気分は浮上した。



これ、あげよう!

あの子にあげよう!

きっと喜ぶ。

絶対、喜ぶ。

まだまだ早いけど、いつかきっとあの子なら纏えるようになる。



私ってば、何寝ッ転がってイジイジ陰気な泥沼に浸かってたのかしら?

馬っ鹿らしーっ!



こんなに楽しいじゃない?

こんなに嬉しいじゃない?

強さだけじゃないじゃない?

私が、求めてるのは。



したいこと、いっぱいあるのよ。

行ってない所もいっぱいあるのよ。

がんばんなきゃ、じゃなくて、がんばりたいのよ!

やらなきゃっじゃなくて、遣り通したいのよ!

誰からに押し付けられたわけじゃなく、私が、私自身が、すべて経験したいのよ!



ふと見上げると、おっきなおっきな空が目に飛び込んでくる。

広い。

広い。

私なんか、点にすらならないなだろう、その果てしなさ。

結局、私が追いかけてるものってのは、こういう空みたいなもんで、意味を成すも成さないも、感じるこちら側にあるのだ。

でっかすぎて先なんか見えないし、手なんか届かないけど、届かないことに意味を成す事が私には出来る。

こんなにだだっ広いからこそ、全力で駆け抜けることも出来るだろう。

無限に開放された制限って感じだけど。

それって・・・不自由を選ぶ事すら出来る、完全なる「自由」って奴よね。



わ☆

私ってば、上手いこというじゃない。

自分で自分に感動して、拍手。わーい!(パチパチパチッ



あーぁ。

にしても。。

悩むだけ時間の無駄って奴だったわ。

やっぱアホね。私。

肩をすくめて、そんな自分を突っ込んだ。




復活した所で、落ちてるメルや毛皮なんかをきっちり自分の装備袋に仕舞っていく。

貧乏生活やってきた私には、デンデンのカラでさえメルに換算する シッカリ者なのだ。

やっぱ、苦労は人を育てるねぇー。うんうん。



きっちり仕舞った所で、フゥーッという生臭い鼻息が聞こえた。

目をやると、あれだけ大量に倒したはずの狼達が、一匹二匹と湧いてきている。



「ありゃーん?復活したのは私だけじゃないって?」



思わず、笑う。



あるのは高揚感。

久々に滅多とないお宝を・・・。しかも妹が喜びそうなものが手に入って、興奮しているのかもしれない。



腰に手を当てて、牛乳よろしく体力&気力、強制復活ドリンクを飲みまくる。

元気復活!オロナ○ンC!ってなもんだいっ。わっはっはっ。



「さぁ!愛想が無い分、キャイーンとかわいく素敵に鳴いて見ろって!鳴き方分かんないなら、直々に教えてやるから、さっさとかかっておいでー!」



ちゃきりと剣を握り締めて、狼相手にニヤリと笑ってやる。



んー?今日も決まってるじゃなーい?あんたのお姉さまv

又、「会いに」行くから、それまで元気で。

私もすっごく元気ハツラツだからさー!

だからご飯がおいしいんだもん。

・・・いや、だから、今はご飯なんて食べてないけどねー!

一人でごちて、やっぱり一人で笑う。

自分で言うのも何だけど、私ってば、ノー天気。うんうん。

いつもの私が一番さっ



ウィ。それは良いことなのです、ヘイスティングス。



って、ヘイスティングスって誰よー。わはは。























・・・・・・・・・・・・・・・・・・

別館続きで「お姉さま」の日記小説、やってみました。

リネロス出たのは事実さv

「姉」が・・・というか、私がたまに悩んじゃう事があるのも事実。

そんでもって、こんな風に復活するのも事実です(笑

まぁ、「求めるもの」に対しての考え方は、仕事とか、そういったことに対する私の持ってるポリシーでもあるんですけどね。

不自由すら選ぶのが自由。

自由って、決して勝手気ままや傍若無人、無限の選択の事じゃぁないんだよと。

そんな、個人的なメッセージをちょっこりと絡めて見ました。


いつにも増して、何か、意味不明なまとまり方になってますが、それはごめんなさい。

単に実力不足です。しかし上手くなる保障はないので、諦めて下さると嬉しい(笑

期待もしてないって声は、優しい激励と労りとして前向きに取っておきます(笑




・・・この話は、いつも向こうで感想を下さる、白さんに、おこがましくも捧げたいと思います^^

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最終更新日  2005.07.06 02:02:29
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