テーマ:恋愛について(2606)
カテゴリ:刺繍
夕時雨が止んだ。雨音の消えた和室で二人見つめあうだけで、言葉はない。
蚊取り線香の紫煙が揺れている。 なにをどうするでなく、 雨に濡れた庭を吹く静かな風を二人感じるだけで、言葉はない。 都会の喧騒を離れおだやかな時間を見つめている。 あなたへ、ありがとうぼくを選んでくれたこと だれかへ、ありがとう彼女を会わせてくれたこと ぼくたちは不幸だから幸せになるわけでなく あなたはぼくをしあわせにしてる あなたもそうかんじてくれている あいしあうこと それは 同じ雨上がりの夏の宵をすごすこと それだけでいいのかもしれない 男と女にすこしつかれた僕たちは そういったそばにいることだけで とくに言葉もなく愛し合っている お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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