カテゴリ:刺繍
迷い込んだ森の
湖沿いの道をあるく 生い茂るすすきの高台に NTTの無線基地局が見える 少女はそのパネルの 鍵を回しているが どうしてもロックがかからない どうしてもロックがかからない その森にはだれもいない その森にだれもいない 彼女はその通信施設を 再起動した しかしロックがかからない お家にもどれない お家にもどれない 秋がきて 冬がきて 10年がすぎ 200年がすぎ だれも彼女のことなんか わすれてしまったが あの日と同じ 黄色い蝶が飛んでいる お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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