2006/12/24(日)15:10
もう彼女はもどれない
そこが どこか しらず
ただ ひとりの 部屋
ふみだした 気分の
ゆくえさえ 知らないで
もう彼女はもどれない
もうそこにはなにもないから
荒野の奔馬の叫びを聞く暗闇
眠れない夜明け前の羊の鳴き声
だれもいない空港の
直行便に乗り込んで
閉まったゲートを振り返ってみても
そこには なにもない
トランジットの手持ち無沙汰な恋はもういらない
キャンセル待ちのままの中途半端な愛もいらない
遠ざかる朝日のあたる高原の 都市の明けていく
そこには なにもない
エンヤの流れる 祝宴のたそがれのパーティの
ドレスの雑踏の中に 感じてる
もう彼女はもどれない
もう彼女はもどれない