2007/05/07(月)17:28
蓋然的な必然としてぼくたちは愛し合った
そこに理由というものはない。恣意性もない。意図的にですらない。 それはふとした、そよ風のように、そこにある。 ぼくたちは、今日であわなかったとしても、それも時間の問題である。 あらかじめすべて、不如意なこと、祝福のこと、こもごも、その時に、 起こってきた、過去という時間の後ろすがたに、無意味という意味はなく、 蓋然性をもって、いずれにしろ私たちはこの星のどこかで、存在を知り、 やがて出会った。そして必然にひかれあい、愛し合ったに過ぎない。 だれもその愛をとめることはできない、なぜならば、私たちは 出会うまでの幾千年の、時のくりかえしに、 身をゆだねている旅人にすぎないから。