2007/06/23(土)08:09
恋の賞味期限
スキューバにいったきみは、あんなに白かった肌が、ほんのり褐色になって、すこし精悍な綺麗さになっている。アクアラングの装備で、海中に泳ぐきみを想像してみた。 「てるちゃんにもみせたかった」 ぼくたちは、その程度の関係性で、飽和している、顔見知りのような印象で、恋はそのきみの複雑な人間関係の中へ、ぼくをまねきいれることもなく、そして、ぼくはきみのおだやかな日々の、風景のひとつに落ち着いてしまっているのを感じた。 ぼくは以前のように、きみをふいにおもいだすこともなくなっていた。