初恋の日のように (ハーレクイン文庫 1003) シャロン・サラ 著~感想~
あらすじ:遠い夏。16歳のキャラはデビッドと出逢い、恋に落ちた。だが必ず迎えに来ると誓ったのに、デビッドは戦場に赴き……永遠に帰らぬ人となったのだ。キャラのお腹に赤ん坊を残して。いまは静かに暮らすキャラの前に、ある日デビッドが戻ってくる。どうして? いまごろ? 呆然と見つめるキャラを抱き締め、何も言わず彼は微笑むだけだった。あの頃と変わらぬしぐさで。まるで時を取り戻そうとするかのように、甘い蜜月を過ごす二人。けれど、別れは唐突に訪れる。その朝、彼が姿を消したのだ。“愛している”という走り書きと婚約指輪を残してーー 感想:長い、長い年月が紡いでいるお話です。初恋の相手と結ばれて、新しい命を授かったのに、戦場にいったヒーローは戻らなかった。そしてヒロインは他の人と結婚をし、子供を育てています。ですが、ヒーローは生きていました。そしてヒロインを見守っていた?ヒロインの夫が亡くなってから、訪ねてくるヒーロー。二人の間に授かった娘はもう大きい。会いたいと願うヒーロー。生きているのに戻らなかったことで、何かを感じるヒロイン。愛している気持がかわらないのも伝わってきます。ヒロインに話せない彼の行動。それが死と隣り合わせなことも。でもヒロインと残りの人生を一緒に行きたいと願っている、それがひしひしと伝わってきます。長い年月、見守ることしかできなかった愛。ヒーローの愛、大きいな~と思うと同時に、ヒロインの夫となった男性は、妻から”愛”をもらえていなかったんだな、という悲しい面も感じました。いい人だったけれど、大切なものをあげられなかった・・心に残ります。初恋の日のように (ハーレクイン文庫 1003) [ シャロン・サラ ]価格:740円(税込、送料無料) (2020/2/29時点)楽天で購入