男爵夫人の憂鬱 (ハーレクイン・マスターピース ハーレクイン・マスターピース 16) [ ベティ・ニールズ ] 感想
あらすじ:看護師のカトリーナは、パーティでオランダの男爵ラフと知り合った。落ち着き払った長身の彼は高慢な有閑人といった風情で、カトリーナは何を話せばいいかわからず、天気の話をするほかなかった。その夜は気まずく別れたが、後日、職場の病院で再会したとき、外科医でもあるラフが急患の処置をてきぱきこなす姿に胸を高鳴らせた。彼はとても優雅で、それでいて有能で頼りがいもあるわ……。そんなカトリーナも周りから頼りにされる働き者だったが、ある日、迷惑な同僚に言い寄られ、思わず、もうすぐ退職すると言ってしまう。すると、次の仕事のあてもない彼女に、ラフが驚きの提案を投げかけた!「僕は妻が欲しい。僕と結婚することを考えてくれないか?」カトリーナより10歳以上も年上のラフは、自分は恋にのぼせあがるような年齢じゃないと言い、プロポーズをしました。彼が情熱的な愛を望んでいないのだと思うと、切なくなるカトリーナでしたが……。穏やかで優しい作風に癒やされる、不朽の名作です。感想:ヒロインはすらっとした、美人さんです。著者の作品の多くは、ヒロインの容姿は平凡ででも心優しく有能で・・という人間的な魅力にあふれた女性が多いです。仕事は多くは看護師さん。そして背の高い有能な医師がヒーロー。ヒーローはちゃんとヒロインに美しいと伝えているのだけれど、痩せた女性よりもしっかりとしたヒロインの美しさに惹かれているのはまるわかりなのですが、伝え方がスマートではなくて。ディスられたと思ってしまうヒロイン。そしてヒロインの窮地を救ったヒーローはプロポーズ。妻が必要という理由でな~です。あとから愛情が育つということもあるのだから、そういう風に言えばいいのにな・・。お金持ちで有能で、でもそういうところが無骨?不思議な魅力をもつヒーローです。素直になったとき、幸せになれる!そう思いながら読みました。やっぱり、ちょっとひっかきまわす女性の存在は、必要?賛否あるところですね。毎回思うけど、なぜヒーローより、周りの言葉を信じてしまうの?ヒロイン!なのですが、それはヒーローがヒロインに自信をつけてあげないから。愛している、好きだよ、そう伝えてもらっていれば、ちょっかいをだされても、柳気に風と拭き流すことができる・・はず・・。この著者の作品は、お話の流れもですが、とにかく風景、情景が思い浮かぶような筆致も魅力。それと、全体に流れる穏やかなやさしさ。よかったです。男爵夫人の憂鬱 (ハーレクイン・マスターピース ハーレクイン・マスターピース 16) [ ベティ・ニールズ ]価格:709円(税込、送料無料) (2021/3/3時点)楽天で購入