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カテゴリ:書籍紹介
勝間和代の「断る力」を読んだいまやビジネスマンなら誰もが知っている勝間和代氏の新刊「断る力」を読んだ。 毎回毎回感じることだが、今回の本もまた非常に勉強になった。 総論から始まって、ホップ・ステップ・ジャンプの4部構成。 上から目線ではない、しかし自身の経験を基にした嘘の無い自信満々の言葉。
限られた時間をいかに効率よく使うか。「To Do List」でなく「Not To Do List」を作る。 自分が労力をかける分野を厳選して、そこにだけ力を使うのです。そうすると時間に余裕が生まれますから、その余力はそれこそ、「断らなかった仕事」すなわち「厳選した仕事」に対するアウトプットの品質を上げることに注力し、そのための準備を重ねていくことになります。それは人にあったり、本を読んだり、運動したり、自己研鑽をする時間に他なりません。 余計な仕事をしている時間はないのです。 自分に時間を使わないと、頭も使えませんから、頭を相手に任せて、自分は手足として「動く」ことになります。 「断る力」というのは「自己主張する力」と言い換えることもできるでしょう。 最悪なのは、相手の指示に不満を持ちつつも、断らずに指示をこなそうとすることです。 20代の頃に上司に注意をされたのが「指示を出したときに質問が少なすぎる」ということでした。 断ると言う選択肢を無視する事は、思考停止状態と置き換えてもいいでしょう。 2チャンネル:不健康な病んだ感じ。匿名性は攻撃性を助長する。自らを匿名メディアの枠内に組み入れてしまう習慣をつけると、人間は楽な方に流れがちですから、安易な代替案を持ったために、実名を持って現実と向き合うと言う気力を失ってしまうことになる。 どちらが正しいか間違っているかは問題ではない。問題は互いの認識が異なっていると言うこと、それによって上手な意思疎通ができていないということ。 アサーティブとは:コミュニケーションをとる際に、相手と対等な立場でこちらの考えを上手く説明し共有してもらうこと。自分の要求や意見を、相手の権利を侵害することなく、誠実に、率直に、対等に表現すること。自分も相手も大事にすること。 アサーティブの4本柱
アサーティブを考えるときに下記の12の権利を持つ
男女の比率が3対1以上の職場は急速に生産性が良くなる 家庭内教育でも同調傾向を求める親に育てられた場合には、その思い込み、思想を抜け出すのは至難の業 現在は1つの部署に居る期間が長くなってきており、逆に社会のおきてや考え方に染まった同調思考に陥る危険性が高まってきている 本当か、と驚かれると思いますが、私は他人に対して嫌うこと、悪意を持つことはほとんどありません。明らかに悪意を受けたときも、実はそのことについて大きな興味を持ち、相手を嫌う前に、相手の思考パターンを探るプロファイリングをまず行います。 「私たちは自分の扱い方を人に教えている」 気配りは大切です。しかしそれを堂々と行うか、相手に対して明らかに対等でない態度で行うかは大きな違いなのです。 「対等概念」を身に着けることが、断る力を獲得する第一歩になります。 教えたり教えられたりは、その時々の場面によって生じるものであり、恒久的なものでもないし、ましてそれが人間の価値を決めるものではない。 人との関係が「上下」しかない人・・・そういう人は友人関係にも→「ランク主義者」 働く理由「他人の役に立つため」 姜尚中氏は「自己承認、自分が生きている意味を知らしめる、認めてもらうため」というようなことを著書「悩む力」に書かれていたと記憶する。 何かタスクを任され、それについて自分で判断し、行動し、その成果を自分の責任として披露し、評価される。その繰り返しだけが、自分の責任能力を育成していきます。 自分の得意・不得意が何か明文化すること 努力=使った時間配分量 私たちには1日24時間しかありませんから、多数のことに努力をし続けることは実は不可能で、せいぜい2つか3つのことに集中しなければ、努力の成果は出ないわけです。だからこそ、得意なことを見つけて、そこだけに時間を割り振るようにしないと、努力の効率が悪くなります。 どの分野が得意か不得意かというのは、自分のこれまでの時間配分の結果である。 パチンコは天引き率が10%・・・ほかの事への努力ができないという機会損失。TVのながら視聴も同じこと 業務以外の移動中やお風呂、トイレ、ネイルが乾く間などの隙間時間は、いつでもどこでも本を読み、ブログを書き、連載記事や本の原稿を書いている。興味がある本をむさぼるように読む。 日常生活や自分の経験で気付いたこと、考えたことをなるべく文字という形に落とすことによって、思索をを行う訓練をひたすらしているのです。 自分がどこの部分であれば夢中になって時間が使えるのか、そして、その努力の成果が他者に搾取される分野の努力でなく、自分の見返りとして返ってくる努力なのか、と言うことで努力の量を評価することができるのです。 新卒の方は就職の際になるべく人事評価に時間を使っている会社を選び、すでに勤めている人は今ある評価システムを単におざなりにするのではなく、上司を含めて使い倒すことを考えてみてください。 一流と言われている人たちの、年齢ごとの大まかな転職市場での年収の範囲を教えてもらい、自分もその範囲に属することができるように努力しようと、とてもいいベンチマークをもらいました。 必ずしも転職を考えていなくても、少なくとも自分が社外でどの程度の評価を受けられるのか、客観的な測定をしておくことは必要だと思います。なぜなら、私たちの寿命より、最近は会社や会社の業務が安泰ではないためです。常に代替案を考えておくに越した事はありません。 ○自分の人生の優先順位 ○職場において、家庭において、何がしたいのか 自分と似ている人、自分が好きな人、自分が理解しやすい人には高い評価をつけるものです。統計的にも男性は背が高いこと、女性は容姿が優れていることが同じ実力の場合にはより高い評価を受けやすい。 ちょっとした努力で向上できる範囲においては改善を心がけるが、あまり時間を使わないようにする。あるいは意図的にほうっておく。 間違っても得意分野に投入すればいい時間を危険分野に投入して、そして結果が出ずにイライラする、と言うことをしてはいけません。 聞かれた事に答えるだけでなく、話を絡ませて、自分が言いたい方向に持っていく。 客観的でできれば定量的なデータで、相手が理解している解釈や価値観に対して、ほかの見方もあるということを納得できるだけの材料を提供することです。 自分が影響力を与えやすいところに注力することが必要です。 上司はその仕事に私たち部下ほど時間を使っていないことが多いので、何を指示していいのかわからないこともしばしばです。 組織において多くの人は無能レベルに達して出世が止まった人たちである。したがって、上司の多くは無能であり、組織はまだ無能レベルに達していない出世途中の人たちによってのみ、運営されているという考え方。 と、ここまで私が赤鉛筆で線を引っ張り、後日読み返したい、大切な箇所と感じた著者の言い分。
一つでも二つでもすぐに実行に移さなければ、読んだ意味が無い。
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Last updated
2009.02.28 22:00:37
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