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村上春樹著「1Q84」を読んだやっと、1Q84を読み終えた。 長かった。面白かったが暗かった。
簡単に内容をまとめると・・・
「天吾」と「青豆」という、1984年時点で29歳の男女が主人公。 二人は小学校3・4年生時の同級生。 二人とも家庭の環境(片親・宗教)が普通とはちがい、悩みをかかえながらその時期を過ごす。 特別仲が良いわけでもない二人が、ある放課後教室に二人っきりになる。 青豆が突然天吾の手を取り、目で何かを訴える。ものすごい力で手を握り、「好き」とは言わないまでも、目で力で全身で告白するように。 それから約20年が経った1984年のそれぞれの生活から物語が始まる。 「青豆」という珍しい名字の女性はインストラクターをする傍ら、世の中の許せない男たち(法に触れないが、DVを続けるなど)を自然死にみせかけて殺すという仕事をしている。 「天吾」こと「川奈天吾」は予備校の数学教師をする。趣味で小説を書き、たまに投稿しては賞をとる手前までいく。最終選考までは何度も。 「天吾」は週末9つ年上の家庭のある女性と不倫している。 「青豆」はSEXがしたくなったら街へ出かけ、好みのタイプ(ポール・ニューマンのようなハゲの似合う男)を見つけてはその日限りの関係を楽しむ。 天吾は、彼の小説の力を認めている編集者「小松」の勧めで、「くうきさなぎ」という作品の手直しをすることになる。「くうきさなぎ」を書いたのは17歳の深田絵里という少女で、内容は、ずば抜けて面白いのだが、文章力に欠け、小説としてはまだまだ未完成なもの。その作品を天吾が内緒で書き直し、「深田絵里(ふかえり)」の作品として世に出す。 本は売れに売れる。実はその作品の内容は事実であり、ふかえりが体験してきたことそのままだった。 宗教法人「さきがけ」の施設で起こっていること。教祖が若い初潮前の少女をレイプしているというようなことが書かれてある。 天吾は「くうきさなぎ」を世に出す手伝いをしたことが組織に知れて、彼に危険が及ぶようになる。 一方、青豆は必殺仕事人のように宗教法人「さきがけ」の教祖(リーダー)を殺しに出かけて行き、仕事を完遂する。 この当たりで、1984年の天吾と青豆の運命が重なってくる。 1984年になっても二人は求め合っていることわかってくる。20年一度も会っていない男女が。現在も特定の相手と交際をしない。
「1984年」と「1Q84年」の違いをここで簡潔にまとめたいのだが、難しい。 1984年のもう一つの世界、月が2個ある世界としか言えない。 読み終えても頭で完全に理解できていない。理解できてないことをまとめて書くのは無理。 500ページ近い本がBook1とBook2で合計1000ページ。まとめるのは難しい。
感想は上にも書いたが、 長い。面白いのだが暗くなる。 ここのところノンフィクションの超プラス思考の実用本しか読んでなかったので、正直1Q84は疲れた。 読んでいて暗くなってくる。10歳の少女をレイプだの、教祖を殺すだの・・・。 同じ年頃の娘をもつ父親としてはかなりしんどかった。 隙間時間に少し読んで、また普段の生活に戻るのは難しい。あたまがパッと切り替わらない。 内容は面白い。間違いなくかなり面白い。 終わり方に謎の部分が多すぎる。どうやら村上春樹の作品はどれもこんな感じらしい。後は皆さんが考えてください的な。Book3が出るのか??とも考えられるほど、いろんなことが未解決なまま終わった。
なんにせよ、ここ数週間の暗いけど続きが気になるという読書からはこれで解放される。 まとまった時間のある盆休みなどに一気に読んでみるにはお薦めだ。
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Last updated
2009.07.19 19:23:04
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