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酒井雄哉著「一日一生」朝日新書を読んだ天台宗大阿じゃ梨、酒井雄哉とは・・・著者紹介 さかいゆうさい。比叡山飯室谷不動堂長寿院住職。1926年大阪府生まれ。太平洋戦争時、予科練へ志願し特攻隊基地・鹿屋で終戦。戦後職を転々とするがうまくいかず、縁あって小寺文頻師に師事し、40歳で得度。約7年かけて約4万キロを歩く荒行「千日回峰行」を80年、87年の2度満行。その後も国内や世界各地を巡礼している。 各章
なんでだか解らないのだが、仏教だの仏像だの寺院だのに少し興味がある。 興味があるだけで全く詳しくないし、深く勉強しようとも今のところ思わない。 尊敬する長渕剛が、仏像の絵を描いたり、歌詞に引用したりしていることがきっかけかもしれない。 瀬戸内寂聴の青空説法なるものを読んでみたり、奈良や京都の寺院を観光するのも大好きだ。 もちろん子どもは喜ばない。思えばウチは夫婦とも遊園地やテーマパークに興味が無く、お城や寺院、田舎が好きだ。 趣味もTVも音楽も何も共通点の無い夫婦だが、そこの趣味だけは共有できているのかもしれない。 被害者は子ども、未だに東京ディズニーランドはもちろん、USJにすら連れて行ってもらったことが無い。 京都や奈良、万博やお城は嫌と言うほど行っている。
さてさて、「一日一生」のはなし。 そんな理由で、書店に並び始めた頃から気になっていて、先日購入。 話し言葉で書かれてあり、読者に話しかけるような感じ。一対一で教えを聞いているという錯覚に見舞われる。 言葉は丁寧で深く、それでいて親近感を感じさせてくれる。 はっきりいって「当たり前」のことしか書いてないかもしれない。 でも仏教の世界でもやはり教えはこういうことかと、確認できる。 様々な荒行を満行した「アジャリ」(漢字変換不可)が言うから説得力がある。
第5章:調和 「まだ、たった三万日しか生きてないんだなあ」より引用
八十年といっても、地球の命に比べたらほんのはなかいもの。八十年生きたからどうの、これまで何をしてきましただのではなくて、大事なのは「いま」。そして「これから」なんだ。いつだって、「いま」何をしているのか、「これから」何をするかが大切なんだよ。 朝起きて、空気を吸って、今日も目が覚めたなあってなったときにね、さあ何するかなって思って、起き上がらなくちゃ。それが、今を生きているっていうこととちがうかな。 たとえば、若くして亡くなった人の悲しい話を聞く。だけど、その人が一生懸命生きて、世の中の人たちになるほどなあ、っていうような何かを残して亡くなったんだったら、それは素晴らしい。 大きな存在から見れば、10年も80年もそれほど違いは無いのかもしれないよ。だからこそ、何のために生きているのか、何をやって生きているのか。今何のためにこの場所にいるのか。今何のために息をしているのか、ということを一生懸命考えなくては。とても無駄なことはできない。 だって、誰にとっても、人生はほんのわずかな時間なんだよ。一生懸命、今を大切にして、今をがんばんなかったらいけないのとちがうかな。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.10.30 00:34:44
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