カテゴリ:おもふ
ドラえもんに教わりたいんです。 例えば“どこでもドア”を出す際に どうやったらあれこれ探さずに出せるのか。 あのポッケの中では、 魅力的なアイテムたちが きっちりと整理整頓されてると思うんです。 じゃなかったら、 ドラえもんだってきっと、 「あれ・・・・・」とか言って ポケットの中をガサガサ探すんでしょうからね。 求む、ドラえもんの整理整頓術。 そうなんです、 ほんとに苦手なんですよ、 整理整頓ってやつが。 まあ苦手というか やらないだけかもしれないけど・・・。 小学生時代、 学校の机の中は当然、 クシャクシャなプリントまみれ。 どうしてこんなにもガサツなんだろうか。 そうだ、きっと遺伝だ。 じゃなきゃ、納得がいかない。 うん、そうだそうだ、遺伝だ。 ほんじゃ、しょうがないね。 両親、すまん。 かなり長い間 放置されてた宝箱の整理に この日の夜ようやくとりかかりました。 宝箱の中の バラバラしてた手紙や写真を 小さな袋にまとめるという小学生でも出来る作業。 でも俺にとってはどういうわけか困難な作業なので、 自分を励ますために“ブルーハーツ”を聴きながら、 テンション高めてやってみました。 けど、 ブルーハーツどころじゃありませんでした。 だって、 写真をまとめようとすればゆっくり眺めちゃうし、 じゃあ手紙をと思えばじっくり読んじゃうし。 部屋の中でも外でも確かに 2007年4月16日という時が流れてるんだけど、 俺の心はいろんな時空間を行ったり来たり。 ヨーロッパ5カ国放浪の時に イタリアのアッシジ、フランスのニースで 出逢った人からの手紙。 バリ島で出逢った人と撮った写真。 サッカーの教え子たちとの写真。 高校時代の合宿での写真。 新宿のレストランで大ママと撮った写真。 記憶にない小さな頃の写真。 ブラジルに行く直前のフットサル写真。 家族全員での集合写真。 ドラえもんのタイムマシーンに乗ったみたいに、 しばらくの間、そこでの時空を生きてるんですよね。 はっきりいって、 外の雨音も“ヒロト”の熱い叫びも、 この日に限っては耳に入ってこなかった。 それは、なんて幸せなことなんだろう。 たかだか31年の 俺のちっぽけな人生にさえ、 しっかりと歴史は築かれていました。 もちろん世の中の人が 動き出してしまうような重厚な歴史じゃない。 でも俺の心が動き出すには充分な歴史。 歴史が発する熱をいっぱいに浴びて、 これからもっと新たな歴史を築いていきたいっす。 たまには、 昔の宝物に触れてみるのもいいかもしれない。 それが持つ世界にスリップして、 あの時の感情を湧き立たせるのもいいかもしれない。 “チョロQ”は 後ろに引けば引くほど その分大きく前に進んでいく。 『むだな時間こそが創造性をつくる。』 作家・よしもとばなな お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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