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テーマ:手作りについて(222)
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パン教室のクリスマスイベント講座に行ってきた。作ったのはクグロフとプレゼントシューズ。クグロフは「最後の授業」でおなじみのアルザス・ロレーヌ地方の発酵菓子で、その名の由来には諸説あって・・・と、書こうと思ったがやめた。最初に材料をざっくりまぜて生地を作った後は、教室の先生が勝手に焼いてくれていたからあまり記憶に残ってないのだ。そして、なんと言ってもこの日の私のお目当てはプレゼントシューズだったのである。
パン屋さんでも時々ディスプレイに使われたりする工芸パンだが、まさか「自分で作れるもの」と思っていなかっただけに、教室のパンフレットでその姿を見た時の衝撃は大きかった。「え、こんなの、作れるの?」という感じである。そしてそれは「是非一度、作ってたみい」に変わっていき、そして晴れてこの日を迎えられたというわけだ。んー、ちょっと大げさ? 基本の材料はパンと同じで小麦粉、砂糖、塩、イースト、水である。焼き色をつけるためにモルトもちょっぴり入っているようだ。パンとして食べるわけではないし、ふっくらさせる必要もないため、イーストは入れないのかと思っていたが、少ないながらもちゃんと入っていたのが意外だった。ただし、水分は少なめで感触はどちらかというとうどんの生地に近い。これを麺棒で長方形に延ばし、そしてこれもオドロキだったのだが型紙を使って靴になる部品を切り出す。 部品を切り出すといっても、どれがどこの部品になるのやらさっぱり分からない。分からないまま、「はい、次は●●を▲▲の上に置いてください」などと先生の指示はどんどん進んでいく。薄く延ばした生地はもともと水分が少ない上に乾燥しやすい。最初はわきあいあいとしていた教室が次第に静まり返っていき、緊張の糸がピーンと張り詰めたようになった。先生は「皆さん、楽しくやりましょう」と苦笑していた。私はもたついて周りからワンテンポ遅れつつも、見よう見まねで組み立てていったが、ほとんど息が止まりそうであった。そして気がつくと、アラ不思議。知らない間に靴が出来上がっていた。生地が乾燥してあちこちにひび割れができてしまっていたが、先生からは「大丈夫、それはそれでいい味が出ますよ」とのコメント。このあたりのフォローはうまいなあと思う。いろんな生徒さんの作品を見てきていればこそであろう。 とにかく、無事に作り終えておおはしゃぎで家に帰った。プレゼントシューズは心材にティッシュペーパーを使っているので食べられないのだが、余った生地は細くしてカリカリに焼いてジャムをつけて食べるとおいしかった。クグロフもその日のうちにペロリ!だった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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