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テーマ:生き方上手(688)
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実家の母、つまり私の母親はうつ病です。5年くらい前に体調が悪く、病院で検査を繰り返しても何も異常が見つからなかったのです。
でも、食欲がなく横になってばかりいて、あまりにおかしいので、心療内科の診察を受けました。結果は「うつ」。付き添いで病院に行った私は、医師が「自殺したいと思ったことがありますか」と聞くのに、母が「はい」と答えるので、かなり動転しました。 それから5年が経過し、はじめの頃劇的に効いた抗うつ剤も、しばらく良くなったり悪くなったりを繰り返すうち、あまり効かないような感じです。 だけど、いまもかなり調子が悪いというのですが、私が来てから食欲はあるし、それなりに家事もしています。 何というか、病気と共存するというのはこういうことを言うのかも知れません。 はじめはかなりショックでした。母の精神状態が悪いと私まで憂鬱でした。 でも、何かが起きたとき、なぜ起きたかと原因を探るより、起きることに意味があると考える方がいいと最近思っています。 それで母がうつになるのも何か意味があるんだろうと思うことにしました。 母がうつになって、いいことがあったかというと、それがあるんですね。 大正生まれで、何もかも家事はお任せの父が、仕方なく夕食の買い物に行くようになりました。45年間の亭主関白は見事に変わりました。 それから、買い物好きで、いろいろと高くて役に立たないものを買うのが好きな母は、うつになるとすっかりけちになるのです。おかげで、年金生活にふさわしい生活を送っている父と母です。 まあ、何事もいい面と悪い面があると考えた方がいいのかも知れません。 しかもうつが良くなるととたんに気前のいい母になるのです。何か買ってくれたりするのだから、うつ明けが楽しみ? うつになって良かったとは言えないのですが、ぼちぼちつきあい方も習得してきたのかも知れません… どんな大変なときでも「良かったこと」がちょっとでも探せたら、楽な生き方ができるような気がしています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2004.08.10 23:29:21
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