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教えない教育実践日誌

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☆*メグ*☆@ ほんとに。 何だか秋っぽいですねぇ。 台風のせい…

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2006.02.20
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カテゴリ:カテゴリ未分類
大学が休みに入って、ぼちぼちフランス語の勉強を続けていますが、今年はできるだけフランス映画を見ようと決めています。

桜坂劇場にフランス映画がたくさん来ることがわかったから…
聞き取りには、なかなか良い練習になります。

と言うわけで、今日選んだのは『灯台守の恋』

フランスの西のはずれ、ブルターニュの島の灯台のお話しです。

フランスというと思い浮かべるのはパリですが、実は地方には違った文化がたくさんあって、このブルターニュも独特のケルト文化を持っている土地です。

日本人が思う「フランス人」って、個人主義で、オシャレで…と思うけど、田舎に行くと本当に泥臭い人間関係があるんだそうです。

舞台が1960年代だからなおのこと。負傷して兵役を除隊になって、灯台守を志願してやってきたアントワーヌは、「よそ者」扱いされるのです。

アントワーヌが下宿することになった家には、灯台守のイヴォンがお母さんと妻と暮らしています。その妻マベと恋に落ちてしまう…

許されぬ恋…しかも、はじめはかたくなにアントワーヌと親しくなろうとしなかったイヴォンは、二人で灯台守をする間に、次第に心を開いていく。

アントワーヌは限りなくおだやかで優しい性格。
何とかして、この気持ちを抑えようと下宿を変え、マベから遠ざかろうとするのに、革命記念日の夜、マべを抱いてしまう…

それを見ていた男がいて、告げ口をしてしまう。
二人きりの灯台で、イヴォンとアントワーヌが向き合わざるを得ない現実。
大波が洗う灯台のデッキで、二人の争いと、海にさらわれそうになったアントワーヌを、必死で助けようとするイヴォン。

すべてを波が洗い流して、はかない恋が終わる。

たった2ヶ月灯台守をつとめただけで去っていくアントワーヌ。
そして彼は作家になったらしい。

何十年もたってから、この話は本になって、イヴォンとマベの娘に届く。
二人が亡くなってしまった後に、思いも寄らない恋物語として。
もしかしたら、自分の本当の父親はアントワーヌかも知れない。

父と母と、その恋人。

人の人生には必ず物語がある。どんな作られた物語よりも尊い物語が。

そして、マベという女性の人生に、誰かの言葉を思い出しました。
女は、結ばれぬ恋であっても、それを心に持ちながら一生を生きることができる。

「マディソン郡の橋」もそんな物語でしたね。
駆け落ちという手もあるんだけど、女たちはそれを選ばない。

現実に家族を捨てて出て行った女たちを私は何人か知っています。
それが幸せな選択だったのか、端で見ている私にはわからない。

でも、思いを心の奥に押し込めて、家族を壊さないマベの生き方は、もしかしたら、女性はこうあってほしいという、男の人の望みなのかも知れないと、ふっと思いました。





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Last updated  2006.02.20 22:40:38



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