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福井市中心市街地について。
先日、JR福井駅周辺を1時間程歩いてきました。
3年ほど前に一度行ったことがあったのですが、
まず驚いたのがJR福井駅の見事さ。
乗降客数、電車本数と比較して、この立派さはどうなの?
って感じに始まり、市街地を歩いて最後までその感覚が続きました。
一言でいうと、”このハード整備は身の丈に合っているのか?”
色々な意見があると思います。
少なくとも福井市は、かなり中心市街地活性化に熱心。
TMOの”まちづくり福井株式会社”はH12と早い時期に立ち上がっているし、
市にはコンパクトシティ推進室まで設置されています。
TMO中心にして、たくさんのイベントが組まれていたし、
まち歩きマップも充実、ところどころにおしゃれな店舗があって、
それから何といっても路面電車まであるのです。
でも違う。
違和感を象徴するように、
日曜日の夕方5時くらいでも人通りは少ない。
立派なハード整備が余計に目立ってしまうほど本当に少ない。
同じような感覚を思い出していました。
国土交通省事業の優等生”浜松市”です。
5年前くらいに行ったのですが、
区画整理、再開発事業のオンパレードでめちゃきれい。
まさに教科書どおりのまち、一昔前には確実に国が目指していたモデル的なまち。
(今は変わっているかもしれません。また近いうちに行かないと。)
ヒューマンスケールじゃないのです。人間的でない。(表現難しい)
福井市中心市街地では、多くの事業が行われていると思われます。
多くの事業のほとんどが国の補助事業でしょう。
莫大なお金(1,000億レベル?もっとか)が使われているだろうし、
それを管理する費用がすごい。
農文協の甲斐良治さんは、
これから都市の人達は、"くに"を頼るのか、"むら"を頼るのか?
とおっしゃっていました。
僕には、”くに”を頼った結果が
今の福井市中心市街地なのだと感じました。
上の写真は、H17年度の経産省補助事業で設置したアーケード。
すごく立派ですけど、駐車場や空地になってるところが多いのに???
アーケードに併せて、電線地中化、歩道・車道再整備、
ベンチやモニュメントの設置ももちろんセットです。
(誰も歩いてないって。事業者にはこの結果がわかっていたはず。)
維持管理費は年間どれだけかかるのか?
それはどこが負担しているのか?
今回はかなり批判的に書きました。
ちゃんと数字を見て書いているわけではなく、
いくつかのまちを歩いた経験から、自分の感じた印象で書いています.
じゃあ、その対処策は?
まちづくり福井のシンポジウムでは、
ちゃんと、日本政策投資銀行の藻谷浩介さんを呼んでおられます。
路面電車活用などのNPOも多く立ち上がっています。
多分よくわかっているんだとも思う。
本当にわかっていないのは、実はお金持っている
現場から遠い国、福井県ではないのか?
後日、もう少し範囲を広げた福井市の土地利用について、
感じたことを書きたいと思います。
ご訪問くださりありがとうございました。